通信アダプタ用 Java CAPS 環境コンポーネントの構成

Batch アダプタ BatchSCP 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchSCP OTD の設定プロパティーについて説明します。

BatchSCP アダプタ環境プロパティーには、次のセクションがあります。

SSH 設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「SSH 設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 47 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「SSH 設定」

名前 

説明 

必要な値 

SSH ホスト

SSH サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。 

SSH サーバーのホスト名または IP アドレス。 

SSH ポート

SSH サーバーのポート番号を指定します。 

SSH サーバーのポート番号。 

ユーザー

SSH サーバーのユーザーログイン名を指定します。 

SSH サーバーのユーザーログイン名。 

パスワード

ユーザーのログインパスワードを指定します。 

ログインパスワード。 

キーファイル

クライアント認証用の非公開鍵を保持するフォルダ (パス) を指定します。

クライアント認証用の非公開鍵を保持するフォルダ (パス)。 

キーファイルパスワード

キーファイル (鍵ペア) を保護するために使用されるパスワードを指定します。

キーファイルのパスワード。 

サーバー公開鍵

SSH サーバーが使用する公開鍵を保持するフォルダ (パス) を指定します。この鍵は、サーバー上で生成され、安全なチャネルを介してクライアントに送信され、ホスト鍵を検証するためにクライアントマシンに保存されます。

詳細は、SSH サーバーのマニュアルを参照してください。 

ホスト鍵を検証するためのサーバー公開鍵を含むフォルダ (パス)。 

ホスト鍵検証用のサーバー名

ホスト鍵の検証に使用される SSH サーバーの完全ドメイン名を指定します。

ホスト鍵の検証を行うときに必要な SSH ホスト名。 

優先される公開鍵アルゴリズム

SSH 認証用の優先される公開鍵アルゴリズムを指定します。「DSA」または「RSA」を選択できます。

DSA」または「RSA」。

設定済みのデフォルトは「DSA」です。 

ファイアウォール設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「ファイアウォール設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 48 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「ファイアウォール設定」

名前 

説明 

必要な値 

ファイアウォールホスト

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレス。設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

ファイアウォールポート

プロキシサーバーのポート番号を指定します。

プロキシサーバーのポート番号。設定済みのデフォルトは 1080 です。

パスワード

プロキシサーバーのログインパスワードを指定します。

プロキシサーバーのログイン ID に対応するパスワード。 

ユーザー

プロキシサーバーのユーザーログイン ID を指定します。

プロキシサーバーのユーザーログイン ID

一般設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 49 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続モード

外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立するかどうかを指定します。次のオプションがあります。 

  • 自動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立します。

  • 手動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を自動的に確立しません。

    物理接続が自動的に確立されない場合は、コラボレーションで connect() メソッドを呼び出すことなどによって物理接続を確立する必要があります。

    BatchSCP の接続モードが「自動」に設定されている場合は、次の「SCP 設定」環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • SSH ホスト

    • SSH ポート

    • ユーザー

    • パスワード

    • キーファイル (BatchSCP のコネクティビティーマッププロパティーである「認証タイプ」が「HOSTBASED」または「PUBLICKEY」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • キーファイルパスワード (「キーファイル」プロパティーを設定した場合に必要)

    • サーバー公開鍵 (BatchSCP のコネクティビティーマッププロパティーである「ホスト鍵の検証を行う」が「はい」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • ホスト鍵検証用のサーバー名 (BatchSCP のコネクティビティーマッププロパティーである「ホスト鍵の検証を行う」が「はい」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    また、ファイアウォールが有効であり、コネクティビティーマッププロパティーの「ファイアウォール設定」->「ファイアウォールを使用」が「はい」に設定されている場合は、次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • ファイアウォールホスト

    • ファイアウォールポート

    • ユーザー

    • パスワード

自動」または「手動」を選択します。

設定済みのデフォルトは「自動」です。

接続プールの設定 (BatchSCP 環境)

BatchSCP 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 50 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。 

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

接続再試行の設定 (BatchSCP 環境)

「接続再試行の設定」セクションには、次の最上位パラメータが含まれています。

BatchSCP 環境マッププロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 51 「Environment」 - 「BatchSCP」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。デフォルト値は 0 です。

接続再試行間隔

接続先のファイルへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止の長さ (ミリ秒単位) を指定します。「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。 

一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。デフォルト値は 1000 (1 秒) です。