通信アダプタ用 Java CAPS 環境コンポーネントの構成

Batch アダプタ BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの設定

ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする BatchFTPOverSSL OTD の設定プロパティーについて説明します。

BatchFTPOverSSL アダプタ環境プロパティーには、次のセクションがあります。

FTP および SSL の設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「FTP および SSL の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 42 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「FTP および SSL の設定」

名前 

説明 

必要な値 

FTP ホスト

FTP サーバーのホスト名または IP アドレスを指定します。

FTP サーバーのホスト名または IP アドレス。 

設定済みのデフォルトは「ローカルホスト」です。

FTP over SSL 用の明示的ポート

Explicit SSL 用の FTP ポートを指定します。デフォルトは 21 (データポート 20) です。

Explicit SSL 用の FTP ポート番号。 

設定済みのデフォルトは 21 (データポート 20) です。

FTP over SSL 用の暗黙的ポート

Implicit SSL 用の FTP ポートを指定します。

Implicit SSL 用の FTP ポート

設定済みのデフォルトは 990 (データポート 989) です。

ユーザー ID

FTP サーバー用のユーザーログインを指定します。 

FTP サーバー用のユーザーログイン名。 

パスワード

FTP サーバーのユーザーログイン用のパスワードを指定します。 

FTP サーバーのユーザーログイン用のパスワード。 

キーストアの場所

サーバー認証に必要な信頼できる認証局証明書が含まれるキーストアのパスを指定します。 

キーストアファイルの完全修飾パス

キーストアパスワード

キーストアファイルにアクセスするためのパスワードを指定します。 

キーストア用のパスワード。

キーストアタイプ

キーストア形式のタイプを指定します。「JKS」または「その他」を選択できます。


注 –

現在サポートされているキーストアタイプは「JKS」だけです。「その他」を値として選択した場合は、OTD が初期化されたときに例外がスローされ、「不明なタイプのキーストア」というエラーメッセージが表示されます。


「JKS」を選択します。「JKS」は現在サポートされている唯一のキーストアタイプであり、デフォルトとして設定されています。

ファイアウォール設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「ファイアウォール設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 43 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「ファイアウォール設定」

名前 

説明 

必要な値 

ファイアウォールホスト

プロキシサーバーのホスト名または IP を指定します。

プロキシサーバーのホスト名または IP アドレス。 

ファイアウォールポート

プロキシサーバーのポートを指定します。

プロキシサーバーのポート番号。 

ユーザー ID

プロキシサーバー上のユーザーログインを指定します。

ユーザーログイン ID。 

パスワード

ユーザーログイン用のパスワードを指定します。

ユーザーパスワード。 

一般設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 44 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「一般設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続モード

外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立するかどうかを指定します。次のオプションがあります。 

  • 自動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を確立します。

  • 手動」: 外部接続がインスタンス化されたときに物理接続を自動的に確立しません。

    物理接続が自動的に確立されない場合は、コラボレーションで connect() メソッドを呼び出すことなどによって物理接続を確立する必要があります。

    BatchFTPoverSSL の接続モードが「自動」に設定されている場合は、「FTP および SSL の設定」に関する次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • FTP ホスト

    • FTP over SSL 用の明示的ポート (BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「セキュリティー保護モード」が「Explicit SSL」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • FTP over SSL 用の暗黙的ポート (BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「セキュリティー保護モード」が「Implicit SSL」に設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    • ユーザー ID

    • パスワード

    • キーストアの場所 (BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「サーバー認証が必要」が「はい」に設定されている場合や、BatchFTPOverSSL のコネクティビティーマッププロパティーである「ユーザーの識別名」にクライアント認証が必要であることを示す値が含まれている場合は、これを設定する必要がある)

    • キーストアパスワード (「キーストアの場所」が設定されている場合は、これを設定する必要がある)

    また、ファイアウォールが有効であり、コネクティビティーマッププロパティーの「ファイアウォール設定」->「ファイアウォールを使用」が「はい」に設定されている場合は、「ファイアウォール設定」の次の環境パラメータに有効な値を設定する必要があります。

    • ファイアウォールホスト

    • ファイアウォールポート

    • ユーザー

    • パスワード

自動」または「手動」を選択します。デフォルトは「自動」です。

一時ディレクトリ

中間結果を保存するための作業用ディレクトリを指定します。 

次のオプションがあります。 

  • 値を空白のままにすると、BatchFTPOverSSL はデフォルトのフォルダを一時ディレクトリとして使用します。

  • 読み込みと書き込みのアクセス権があるローカルファイルシステムフォルダのパスを指定します。


    注 –

    プロジェクトを別のアプリケーションサーバーに配備する場合は、「EAR ファイルの配備」を参照してください。


読み込みと書き込みのアクセス権がある作業用ディレクトリ。または、空白 (値なし) のままにしてデフォルトのディレクトリを使用します。 

接続プールの設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 45 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「接続プールの設定」

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

プール内で常に使用可能にする物理接続の最小数を指定します。 

常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。

設定済みのデフォルトは 2 です。

最大プールサイズ

プールに含める物理接続の最大数を指定します。0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。

設定済みのデフォルトは 10 です。

最大アイドルタイムアウト (秒)

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内でアイドル状態でいられる時間を指定できます。

最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。

設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。

接続再試行の設定 (BatchFTPOverSSL 環境)

BatchFTPOverSSL 環境マッププロパティーの「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 46 「Environment」 - 「BatchFTPOverSSL」 - 「接続再試行の設定」

名前 

説明 

必要な値 

接続再試行

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 

接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。デフォルト値は 0 です。

接続再試行間隔

宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの一時停止の長さ (ミリ秒単位) を指定します。「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。

一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。デフォルト値は 1000 (1 秒) です。