BatchFTP アダプタ環境プロパティー
ここでは、エンバイロメントエクスプローラツリーからアクセスする BatchFTP OTD の設定プロパティーについて説明します。
BatchFTP エンバイロメントエクスプローラプロパティーには、次のセクションがあります。
これらの設定オプションには、正規表現を使用できるものが複数あります。この拡張機能は便利ですが、使用する際には注意が必要です。正規表現を正しく入力しないと、不必要なデータが作成されたり、場合によってはデータが消失したりする可能性があります。この機能を使用する前に、正規表現の構文としくみを明確に理解する必要があります。このような設定は、本稼働環境に移行する前に十分にテストすることをお勧めします。
ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする SOCKS のプロパティーの設定について説明します。BatchFTP アダプタは、ネゴシエーション方式として NO-AUTHENTICATION と USER/PASSWORD をサポートします。
BatchFTP 環境プロパティーの「SOCKS」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 36 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「SOCKS」
BatchFTP 環境プロパティーの「FTP」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 37 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「FTP」
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
「SSH トンネリング」設定の「SSH トンネリングが有効」パラメータが「はい」に設定されている場合は、「FTP」設定の「ホスト名」パラメータと「サーバーポート」パラメータは無視されます。この場合、FTP のホスト名は SSH オプションで次のモデルに従って決定されます。 ssh -L ListenPort:FtpServerHost:FtpServerPort SSHServer 前述の例では、この FTP 機能は既存の SSH トンネルを使用して FTP サーバー FtpServerHost:FtpServerPort と通信します。詳細は、「SSH トンネリング」(BatchFTP のコネクティビティーマップ) を参照してください。 SOCKS 設定パラメータの「SOCKS が有効」パラメータが「はい」に設定されている場合は、「FTP」設定の「ホスト名」で「ローカルホスト」や「127.0.0.1」などの一部の名前が正しく解決されないことがあります。実際の IP やマシン名を使用してホストを表現してください。詳細は、「SOCKS」(BatchFTP のコネクティビティーマップ) を参照してください。 |
ホスト名。 |
|
FTP サーバーへの接続時にサーバー上で使用されるポート番号を指定します。 「SSH トンネリング」設定の「SSH トンネリングが有効」パラメータが「はい」に設定されている場合は、「FTP」設定の「ホスト名」パラメータと「サーバーポート」パラメータは無視されます。この場合、FTP サーバーのポート番号は SSH オプションで次のモデルに従って決定されます。 ssh -L ListenPort:FtpServerHost:FtpServerPort SSHServer 前述の例では、この FTP 機能は既存の SSH トンネルを使用して FTP サーバー FtpServerHost:FtpServerPort と通信します。詳細は、「SSH トンネリング」(BatchFTP のコネクティビティーマップ) を参照してください。 |
サーバーのポート番号。 |
|
外部システムへのアクセスを提供するユーザー名 |
||
外部システムへのログオン時にパスワードが必要な場合に、ユーザー名に対応するパスワードを入力します。 対応する Java アクセサメソッドは、getPassword()、setPassword()、および setEncryptedPassword() です。 |
パスワード。 |
|
ユーザー定義の発見的設定ファイル |
ユーザー定義の FTP 発見的設定ファイルの名前と場所を指定します。ファイル内容の形式は、FTPHeuristics.cfg ファイルと同じにする必要があります。詳細は、「独自の発見的設定ファイルを作成する」を参照してください。 このプロパティーは、「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」との組み合わせによって機能します。 注 – BatchFTP OTD は、選択した「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」または「ユーザー定義の発見的設定ファイル」のパスが正しく定義されていない場合に、例外を生成します。「ユーザー定義のディレクトリリストスタイル」を指定した場合は、「ユーザー定義の発見的設定ファイル」プロパティーの対応する値も指定する必要があります。 |
ローカルホスト上のユーザー定義の FTP 発見的設定ファイルの場所と名前。 |
BatchFTP 環境プロパティーの「一般設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 38 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「一般設定」
ここでは、エンバイロメントエクスプローラからアクセスする SSH トンネリングのプロパティーの設定について説明します。セキュリティー保護された FTP (FTP over SSH または FTP over SSL) が必要な場合は、セキュリティー保護された FTP の OTD (BatchFTPOverSSL、BatchSFTP、および BatchSCP) を使用します。SSH トンネリングは、互換性を維持するためにサポートされています。
BatchFTP 環境プロパティーの「SSH トンネリング」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 39 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「SSH トンネリング」
BatchFTP 環境プロパティーの「接続プールの設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 40 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「接続プールの設定」
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
通常プールサイズ |
プール内で常に使用可能にする物理 EIS 接続の最小数を指定します。 |
常に使用可能な接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、プール内に物理接続がなく、必要に応じて新しい接続が作成されることを示します。 設定済みのデフォルトは 2 です。 |
最大プールサイズ |
プールに含める物理 EIS 接続の最大数を指定します。 |
使用できる接続の最大数を示す整数。値 0 (ゼロ) は、最大数がないことを示します。 デフォルト値は 10 です。 |
最大アイドルタイムアウト (秒) |
最大アイドルタイムアウト (秒単位) を指定します。これは、サーバーに対するヒントです。タイマースレッドは、定期的に未使用の接続を削除します。このパラメータは、このスレッドの実行間隔を定義します。このスレッドは、指定されたアイドル時間の経過後に未使用の接続を削除します。これによって、ユーザーは接続がプール内に残留できる最大時間を指定できます。 . |
最大アイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。このパラメータに 0 (ゼロ) より大きい値を設定すると、コンテナは指定された時間アイドル状態だったすべての接続を消去または破棄します。値 0 は、アイドル状態の接続がプール内に無期限に残留できることを指定します。 設定済みのデフォルトは 300 (5 分) です。 |
BatchFTP 環境プロパティーの「接続再試行の設定」セクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。
表 41 「Environment」 - 「BatchFTP」 - 「接続再試行の設定」
名前 |
説明 |
必要な値 |
---|---|---|
接続再試行 |
接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の回数を指定します。 |
接続の取得に失敗したときに接続を確立するために行う再試行の最大回数を示す整数。 設定済みのデフォルト値は 0 です。 |
接続再試行間隔 |
宛先ファイルへのアクセスを次に再試行するまでの時間の長さ (ミリ秒単位) を指定します。これは、「接続再試行」の設定と組み合わせて使用します。 |
一時停止の長さ (ミリ秒単位) を示す整数。 設定済みのデフォルト値は 1000 (1 秒) です。 |