通信アダプタ用 Java CAPS 環境コンポーネントの構成

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」

Sun JavaTM System Application Server および Sun Enterprise Service Bus の MDB Bean プールに固有のプロパティーです。このセクションのパラメータ設定は、sun-ejb-jar.xml に適用されます。

「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」プロパティーには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 4 「TCPIP サーバー (インバウンド) アダプタ」 - 「MDB プール設定」プロパティー

名前 

説明 

必要な値 

通常プールサイズ

維持する MDB Bean の最小数を指定します。この値を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナは MDB Bean プールに事前に指定された数の MDB Bean を生成するだけでなく、空きプールに常に指定された数の MDB Bean を確保しようとします。これによって、ユーザーの要求を処理するのに十分な数の MDB Bean が「いつでも提供できる状態」で確保されます。 

このパラメータは、ある時点で「通常プールサイズ」より多くの MDB インスタンスが存在しないことを保証しません。長期間にわたってプールされるインスタンスの数を管理するだけです。 

たとえば、アイドル状態のステートレスセッションコンテナに、通常プールサイズが 10 に設定された満杯状態のプールがあるとします。MDB Bean コンポーネントに対して 20 個の要求が同時に到着した場合、このコンテナは 10 個のインスタンスを追加作成して、連続する要求に対応します。これによって、コンテナはどの着信要求もブロックせずに済みます。ただし、アクティビティーが減少し、同時に到着する要求が 10 以下になった場合は、追加作成された 10 個のインスタンスは破棄されます。 

維持する MDB Bean (メッセージ駆動型 Bean) の最小数を示す整数。設定済みのデフォルトは 10 です。 

最大プールサイズ

プール内の MDB Bean の最大数を指定します。 

プール内の MDB Bean の最大数を示す整数。値 0 は、プールがバインドされていないことを意味します。設定済みのデフォルトは 60 です。

プールアイドルタイムアウト (秒)

期限切れ MDB の削除」スレッドの実行間隔を指定します。このスレッドは、未使用のままタイムアウトになった MDB Bean を定期的に削除します。これによって、サーバーにヒントが提供され、ユーザーは MDB Bean インスタンスがプール内でアイドル状態でいられる最大時間を指定できます。この期間が経過すると、その Bean はプールから削除されます。

プールアイドルタイムアウト (秒)」を 0 より大きい値に設定した場合、コンテナはこの指定された期間アイドル状態だった MDB Bean インスタンスを削除または破棄します。値 0 は、アイドル状態の MDB Bean がプール内に無期限に残留できることを指定します。

未使用の MDB のプールアイドルタイムアウト (秒単位) を示す整数。値 0 は、アイドル状態の MDB がプール内に無期限に残留できることを指定します。設定済みのデフォルト値は 600 です。