プロジェクトでの HTTP バインディングコンポーネントの使用

HTTP/SOAP バインディングのアーキテクチャー

HTTP バインディングコンポーネントの SOAP バインディングを使用することにより、外部コンポーネントは HTTP プロトコルで SOAP メッセージを使用して、JBI プラットフォームでホストされている Web サービスを呼び出すことができます。また、これにより JBI エンジンはそのサービスを公開することができるようになります。Web サービスは、セキュリティー保護されていない場合と、HTTPS (HTTP over SSL) や TLS などの技術を使用してセキュリティー保護されている場合があります。

SOAP バインディングは JBI フレームワーク内にあります。Web コンテナによって提供されるサービスを利用して、着信する Web サービス要求を受信します。バインディングコンポーネントは、さまざまな J2EE ベースの JBI プラットフォームにわたる再利用性を高めるために標準規格に基づいており、独自仕様の API は使用していません。バインディングは、アウトバウンドの Web サービス要求には Web コンテナサービスを使用しません。

HTTP バインディングコンポーネントは B.P.1.0 に準拠しています。バインディングは、メッセージング (フォルトメッセージも含む SOAP メッセージの XML 表現、SOAP 処理モデル、および HTTP での SOAP の使用) およびトランスポートレベルのセキュリティーに関する、基本的なプロファイル要件を扱います。

次の図は、実行時環境内での HTTP バインディングコンポーネントとほかのコンポーネントの関係を示しています。

図は、本文中で説明されているとおり、アプリケーションサーバー内での HTTP バインディングコンポーネントとほかのコンポーネントの関係を示しています。

アプリケーションサーバーには、ESB/JBI コンテナのほかに、JAX-WS、JAX-RPC、JAXB、および WSIT (Tango ) が組み込まれた Metro コンテナと、非同期処理と NIO を追加する HTTP (Grizzly) コネクタがあります。ESB/JBI コンテナには、HTTP バインディングコンポーネント、BPEL サービスエンジン、Java EE サービスエンジン、およびほかの JBI コンポーネントが組み込まれています。HTTP/SOAP バインディングコンポーネントは、アプリケーションサーバー内の各種コンテナと JBI コンポーネントの間の対話を可能にします。