通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

HL7 MSH セグメント

HL7 MSH ヘッダーセグメントの設定を提供します。

TCP/IP HL7 インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、次の表に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–67 接続マップ - HL7 MSH セグメント

名前 

説明 

必要な値 

フィールド区切り文字

セグメント ID と実際の先頭フィールドとの間の区切り文字を指定します。この値は、メッセージの残りの部分の区切り文字として使用される文字を定義します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 1 番目のフィールド (MSH-01) です。 

10 進 ASCII 番号としてのフィールド区切り文字値。指定可能な範囲は、1 から 127 までです。

デフォルト設定は 124 ですが、これは文字「|」です。

エンコーディング文字

4 つのエンコーディング文字を次の順番で指定します。 

  • コンポーネント区切り文字

  • 繰り返し区切り文字

  • エスケープ文字

  • サブコンポーネント区切り文字

    これは、HL7 MSH セグメント内の 2 番目のフィールド (MSH-02) です。

対応する順番に並べられた HL7 エンコーディング文字。 

デフォルト設定は「^~\& (それぞれ ASCII の 94、126、92、38)」です。

送信アプリケーション

ネットワークエンタープライズ内の各種アプリケーションの中で、送信アプリケーションを指定します。ネットワークエンタープライズは、企業内での HL7 メッセージの交換に参加するアプリケーションから構成されます。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 3 番目のフィールド (MSH-03) です。 

HL7 送信アプリケーション用のユーザー定義値。 

デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。

送信施設

さまざまな組織の代わりに動作する同一アプリケーションの複数インスタンスの中で、送信アプリケーションを指定 (さらに特定) します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 4 番目のフィールド (MSH-04) です。 

HL7 送信施設用のユーザー定義値。 

デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。

受信アプリケーション

ネットワークエンタープライズ内の各種アプリケーションの中で、受信アプリケーションを指定します。ネットワークエンタープライズは、企業内での HL7 メッセージの交換に参加するアプリケーションから構成されます。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 5 番目のフィールド (MSH-05) です。 

HL7 受信アプリケーション用のユーザー定義値。 

デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。

受信施設

さまざまな組織の代わりに動作する同一アプリケーションの複数インスタンスの中で、受信アプリケーションを指定 (さらに特定) します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 6 番目のフィールド (MSH-06) です。 

HL7 受信施設用のユーザー定義値。 

デフォルト設定は「Sun HL7 adapter」です。

セキュリティー

実装されたアプリケーションレベルのセキュリティー機能を指定します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 8 番目のフィールド (MSH-08) です。 

HL7 で開発中です。 

処理 ID

MSH-11 のサブコンポーネント「処理 ID」を指定します。MSH-11 は、HL7 アプリケーション (レベル 7) 処理規則の定義に従ってメッセージが処理されるかどうかを示すために使用されます。 

次のいずれかが必要です。 

  • D - デバッグ用

  • P - 本番用

  • T - トレーニング用

    場合によっては、追加のサブコンポーネント「処理モード」が初期値のあとに存在している可能性があります。

    デフォルト設定は「P」です。

バージョン ID

受信側のシステムが自身のバージョンと照合すべき特定の HL7 バージョンを指定します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 12 番目のフィールド (MSH-12) です。 

HL7 表 0104 - Version ID に表示される、HL7 標準のバージョン値。 

デフォルト設定値は 2.5 です。

国番号

メッセージが作成された国を示すコードを指定します (HL7 表 0399 を参照)。通貨など、メッセージ内のデフォルト要素を指定するために使用されます。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 17 番目のフィールド (MSH-17) です。 

国番号の値として、ISO 3166 の 3 文字 (アルファベット) 形式が使用されます。 

デフォルト値は「USA」です。

文字セット

メッセージで使用される文字セットを指定します (HL7 表 0211 を参照)。このフィールドを空白のままにすると、使用されている文字セットは 7 ビット ASCII セットであるとみなされます。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 18 番目のフィールド (MSH-18) です。 

デフォルト設定は、「8859/1」 (印刷可能な 7 ビット ASCII 文字セット) です。

使用可能な値とその説明については、HL7 表 0211 を参照してください。 

メッセージの主な言語

メッセージの主な言語を指定します。コードは ISO 639 のものを使用します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 19 番目のフィールド (MSH-19) です。 

2 文字の ISO 639 アルファベットコード。 

代替文字セット処理方式

任意の代替文字セットが使用されるために特殊な処理方式が必要になった場合に使用すべき、代替文字セット処理方式の値を指定します (HL7 表 0356 を参照)。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 20 番目のフィールド (MSH-20) です。 

使用可能な値は「ISO 2022-1994」、「2.3」、および「<null>」(空) です。このフィールドを空白のままにすると、文字セットの切り替えが行われなくなります。

適合性ステートメント ID

適合性ステートメント ID (V2.5 のメッセージプロファイル識別子) は、クエリーの適合性ステートメントに適用される一意の識別子であるか、あるいはメッセージプロファイル識別子として、あるメッセージプロファイルへの準拠 (文法、構文、使用方法など) を主張します。 

これは、HL7 MSH セグメント内の 21 番目のフィールド (MSH-21) です。 

HL7 適合性ステートメント ID の値。あるいは空白のままにします。 

MSH の検証

インバウンドの場合はデータメッセージの MSH セグメント、アウトバウンドの場合は ACK の MSH セグメントを検証するかどうかを指定します。 

このパラメータは、インバウンドコラボレーションコードで使用されます。 


注 –

このプロパティーは、HL7 メッセージ自身の全体の構造検証には影響を与えません。構造検証は常に実行されます。


true または false。true は、コラボレーションが MSH セグメントを検証することを示します。

デフォルト設定は true です。