通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

TCPIP インバウンド設定

TCPIPインバウンド設定」プロパティーは、サーバーの基本的な TCP/IP 値を提供します。「TCP/IP インバウンド設定」プロパティーには、表 1–83 に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–83 接続マップ - TCPIP インバウンド設定

名前 

説明 

必要な値 

接続タイプ

アダプタによる TCP/IP 接続の確立方法を指定します。 

  • クライアント: アダプタは、外部サーバー (ホスト/ポート) に接続して接続を確立します。アダプタは能動モードになります。

  • サーバー: アダプタは、外部クライアントからの接続要求が受信されるまで特定のポート上で待機します。要求が受信されると、アダプタはその要求を受け付け、接続を確立します。アダプタは受動モードになります。

クライアント」または「サーバー」。「サーバー」がデフォルト設定です。「クライアント」モードが特に必要でないかぎり、この値はデフォルトの「サーバー」のままにしておいてください。

ServerSO タイムアウト

サーバーの SO_TIMEOUT 値をミリ秒で設定または取得できるようにします。

サーバーの SO_TIMEOUT 値の単位はミリ秒です。

デフォルト値は 10000 ミリ秒 (10 秒) です。

サーバーソケットファクトリ実装クラス名

サーバーソケットファクトリを実装した Java クラスの名前を入力します。このクラスは、サーバーソケットを作成するために使用されます。ユーザー独自のサーバーソケット実装を用意した場合には、その実装を含む Java クラスの名前を入力します。ファクトリ実装クラスは、次のインタフェースを実装する必要があります。 


com.stc.connector.tcpip.model.factory.
TCPIPSocketFactory

有効な Java クラス名。デフォルトは次のとおりです。 


com.stc.connector.tcpip.model.
factory.TCPIPSocketFactoryIm
pl

キープアライブ

サーバーの SO_KEEPALIVE オプションが有効、無効のいずれであるかを指定します。これは、受け付けられたクライアントソケットで使用されます。


注 –

一部のプロパティーについては、その設定がサーバーソケット自体には直接関連付けられません。代わりに、プロパティーマップには、受け付けられたクライアントソケットに関連付けられた直接的なプロパティー設定が含まれます。


true または false。true は、サーバーの SO_KEEPALIVE オプションが有効であることを示します。

デフォルト設定は true です。

受信バッファーサイズ

現在のソケットに対するサーバーの SO_RCVBUF オプションの値を設定または取得できるようにします。これは、オペレーティングシステムがこのソケットの入力用に使用するバッファーのサイズです。これは、受け付けられたクライアントソケットで使用されます。

受信バッファーサイズを示す数値。 

デフォルト設定は 8192 です。

送信バッファーサイズ

現在のソケットに対するサーバーの SO_SNDBUF オプションの値を設定または取得できるようにします。これは、オペレーティングシステムがこのソケットの出力用に使用するバッファーのサイズです。これは、受け付けられたクライアントソケットで使用されます。

送信バッファーサイズを示す数値。 

デフォルト設定は 8192 です。

SoLinger

サーバーの SO_LINGER オプションが有効、無効のいずれであるかを指定します。受け付けられたクライアントソケットで使用されます。

true または false。true の場合、SO_Linger オプションが有効になります。

デフォルト設定値は true です。

SoLinger タイムアウト

サーバーの linger タイムアウトを秒で指定します。タイムアウトの最大値はプラットフォームに固有となります。この設定はソケットのクローズにのみ影響を与えます。受け付けられたクライアントソケットで使用されます。 

linger タイムアウト (秒)。デフォルト設定は 30 秒ですが、これは、SO_LINGER オプションが無効であることを示します。

SoTimeout

サーバーの SO_TIMEOUT 値をミリ秒で設定または取得できるようにします。受け付けられたクライアントソケットで使用されます。

タイムアウト 0 (ゼロ) は、タイムアウトが無限であることを示します。この値を指定すると、アダプタは読み取りをいつまでも続けます。このアクションが発生すると、そのことがアダプタのログファイルに記録されます。 

SO_TIMEOUT 値 (ミリ秒)。

デフォルト設定値は 10000 ミリ秒 (10 秒) です。

TcpNoDelay

サーバーの TCP_NODELAY オプション (つまり、Nagle のアルゴリズム) が有効、無効のいずれであるかを指定します。受け付けられたクライアントソケットで使用されます。

true または false。true を選択すると、TCP_NODELAY オプションが有効になります。

デフォルト設定値は false です。