通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

TCPIP アウトバウンド設定

TCPIP アウトバウンド設定」プロパティーは、java の Socket のオプションを提供します。詳細については、JDK の Javadoc を参照してください。「TCP/IP アウトバウンド設定」プロパティーには、表 1–91 に示す最上位パラメータが含まれています。


注 –

SO_KEEPALIVE など、これらの基本設定によって参照されるオプションの完全な情報については、Sun Microsystems の対応する Java ドキュメントを参照してください。


表 1–91 接続マップ - TCPIP アウトバウンド設定

名前 

説明 

必要な値 

接続タイプ

アダプタによる TCP/IP 接続の確立方法を指定します。 

  • クライアント: アダプタは、外部サーバー (ホスト/ポート) に接続して接続を確立します。アダプタは能動モードになります。

  • サーバー: アダプタは、外部クライアントからの接続要求が受信されるまで特定のポート上で待機します。要求が受信されると、アダプタはその要求を受け付け、接続を確立します。アダプタは受動モードになります。

クライアント」または「サーバー」。「サーバー」がデフォルト設定です。「サーバー」モードが特に必要でないかぎり、この値はデフォルトの「クライアント」のままにしておいてください。

ServerSO タイムアウト

ServerSocket の SoTimeout の値をミリ秒で設定または取得します。ServerSocket.accept() で使用されます。このオプションをゼロ以外のタイムアウトに設定すると、この ServerSocketaccept() を呼び出した際に、その期間だけブロックが発生します。タイムアウトの期限が切れると、java.net.SocketTimeoutException (または java.net.InterruptedIOException) がスローされますが、ServerSocket は有効なままです。

ブロック動作に入る前に、このオプションを有効にしてください。このパラメータが使用されるのは、「接続タイプ」が「サーバー」に設定されている場合だけです。

SoTimeout 値をミリ秒で示す整数。

デフォルト値は 60000 ミリ秒 (60 秒) です。

このタイムアウトは 0 (ゼロ) より大きくする必要があります。タイムアウト値 0 は、タイムアウトが無限であると解釈されます。

キープアライブ

クライアントの SO_KEEPALIVE オプションが有効、無効のいずれであるかを指定します。

true または false。true は、サーバーの SO_KEEPALIVE オプションが有効であることを示します。

デフォルト設定は true です。

受信バッファーサイズ

現在のソケットに対するクライアントの SO_RCVBUF オプションの値を設定または取得できるようにします。これは、オペレーティングシステムがこのソケットの入力用に使用するバッファーのサイズです。これは、プラットフォームが受信ネットワーク入出力用に使用する配下のバッファーのサイズに関するヒントを設定します。

これを設定に使用すると、その値は、このソケット経由で受信されるデータ用に使用するバッファーのサイズに関する、アプリケーションからカーネルへの提案値になります。

これを取得に使用すると、プラットフォームがこのソケット上でのデータ受信時に実際に使用しているバッファーのサイズが返されます。

受信バッファーサイズを示す整数。 

デフォルト設定は 8192 です。

送信バッファーサイズ

現在のソケットに対するクライアントの SO_SNDBUF オプションの値を設定または取得できるようにします。これは、オペレーティングシステムがこのソケットの出力用に使用するバッファーのサイズです。

送信バッファーサイズを示す数値。 

デフォルト設定は 8192 です。

SoLinger

クライアントの SO_LINGER オプションが有効、無効のいずれであるかを指定します。

true または false。true の場合、SO_Linger オプションが有効になります。

SoLinger タイムアウト

クライアントの linger タイムアウトを秒で指定します。タイムアウトの最大値はプラットフォームに固有となります。この設定はソケットのクローズにのみ影響を与えます。 

linger タイムアウト (秒)。デフォルト設定は 30 秒ですが、これは、SO_LINGER オプションが無効であることを示します。

SoTimeout

クライアントの SO_TIMEOUT 値をミリ秒で設定または取得できるようにします。

SO_TIMEOUT 値 (ミリ秒)。

デフォルト設定値は 10000 ミリ秒 (10 秒) です。

TcpNoDelay

クライアントの TCP_NODELAY オプション (つまり、Nagle のアルゴリズム) が有効、無効のいずれであるかを指定します。

true または false。true を選択すると、TCP_NODELAY オプションが有効になります。

ソケットファクトリ実装クラス名

クライアントソケットファクトリを実装した Java クラスの名前を入力します。このクラスは、クライアントソケットを作成するために使用されます。ユーザー独自のクライアントソケット実装を用意した場合には、その実装を含む Java クラスの名前を入力します。ファクトリ実装クラスは、次のインタフェースを実装する必要があります。 


com.stc.connector.tcpip.model.factory.
TCPIPSocketFactory

有効な Java クラス名。デフォルトは次のとおりです。 


com.stc.connector.tcpip.model.
factory.TCPIPSocketFactoryIm
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