通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

TCPIP インバウンド設定 - サービススケジュール

このセクションでは、既存の接続上でビジネスタスク (コラボレーションルール) を実行する TCP/IP サーバーによって使用されるスケジューラを設定します。このスケジューラは、ユーザーが定義した実際のビジネスルールに影響を与えます。

使用可能な J2EE スケジューラは次の 2 つです (「スケジューラ」を参照)。

どちらのスケジューラも、インバウンド TCP/IP サーバーが必要とする機能を提供します。

TCP/IP インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、表 1–88 に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–88 接続マップ - TCPIP インバウンド設定 - サービススケジュール

名前 

説明 

必要な値 

スケジューラ

このインバウンド通信のスケジューラのタイプを指定します。次の 2 つのオプションがあります。 

  • タイマーサービス: このスケジューラの設定は、「固定レートで」、「遅延」、および「期間」プロパティーを使って行われます。

  • 作業マネージャー: J2EE の作業マネージャー経由でタスクのスケジューリングが行われます。作業マネージャーは J2EE (JCA 1.5 以上) でサポートされます。このスケジューラの設定は、「遅延」および「期間」プロパティーを使って行われます。

タイマーサービス」または「作業マネージャー」を選択します。使用するコンテナが JCA 作業マネージャーをサポートしていない場合は、「タイマーサービス」を選択します。

スケジュール型

タイマーサービス作業マネージャーの両方に適用されます。タスクが 1 回実行されるようにスケジューリングするか、あるいは繰り返し実行されるようにスケジューリングするかを指定します。

  • 1 回: タスクが 1 回実行されるようにスケジューリングされます。

  • 繰り返し: このセクションの「期間」プロパティーで定義される一定間隔でタスクが繰り返し実行されるようにスケジューリングされます (「期間」を参照)。

1 回」または「繰り返し」を選択します。

遅延

タイマーサービス作業マネージャーの両方に適用されます。タスクが実行されるまでの遅延時間の長さをミリ秒で指定します。

タスクが実行されるまでの時間の長さをミリ秒で示す整数 (1000 ミリ秒は 1 秒に等しい)。 

期間

連続する繰り返しタスク実行間の待機間隔をミリ秒で指定します。これは、スケジュール型が「繰り返し」の場合に使用されます (「スケジュール型」を参照)。タイマーサービス作業マネージャーの両方に適用されます。

連続するタスク実行間の時間の長さをミリ秒で示す整数 (1000 ミリ秒は 1 秒に等しい)。 

正の整数を入力します。デフォルト設定は 100 です。この値を小さくすると、1 秒あたりのトランザクション数が増える可能性があります。

固定レートで

タイマーサービスだけに固有です。固定レート実行、固定遅延実行のいずれを使用するかを指定します。これは、「タイマーサービス」スケジューラの「繰り返し」スケジュール型で使用されます。

  • 固定レート: 固定レート実行は、初期実行のスケジュール時刻を基準にして各実行のスケジューリングが行われることを意味します。ある実行が、ガベージコレクションやその他のバックグラウンドアクティビティーなど、何らかの理由によって遅れると、その遅れを取り戻すために、すぐに続けて 2 つまたはそれ以上の実行が発生します。長期的には、実行頻度は指定された期間のちょうど逆数になります (ただし、Object.wait(long) の配下のシステムクロックが正確である場合)。

  • 固定遅延: 固定遅延実行は、1 つ前の実行の実際の時刻を基準にして各実行のスケジューリングが行われることを意味します。ある実行が、ガベージコレクションやその他のバックグラウンドアクティビティーなど、何らかの理由によって遅れると、後続の実行も遅れませす。その結果、Object.wait(long) の配下のシステムクロックが正確であると仮定すると、実行頻度は通常、指定された期間の逆数よりもやや低くなります。

true または falsetrue は、固定レート実行が使用されることを示します。false は、固定遅延実行が使用されることを示します。