通信アダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

TCPIP インバウンド設定 - エンベロープメッセージ

TCP/IP インバウンドアダプタの接続マッププロパティーのこのセクションには、表 1–89 に示す最上位パラメータが含まれています。

表 1–89 接続マップ - TCPIP インバウンド設定 - エンベロープメッセージ

名前 

説明 

必要な値 

エンベロープタイプ

エンベロープタイプを指定します。エンベロープタイプは、メッセージの開始位置と終了位置を定義します。 

エンベロープタイプを示す次のプロパティーのいずれかを入力します。 

  • 開始と終了をマーク

  • 終了をマーク

  • 長さを固定

  • 長さを先頭に付加

  • マークおよび固定

  • アクティブな接続ごと

  • カスタム

デフォルトは「開始と終了をマーク」です。

開始と終了をマーク」はプロパティー「読み取るバイト数」、「ignore-until 文字の値」、および「store-until 文字の値」によってサポートされます。

終了をマーク」はプロパティー「store-until 文字の値」によってサポートされます。

長さを固定」はプロパティー「読み取るバイト数」によってサポートされます。

長さを先頭に付加」はプロパティー「長さの幅」および「数値表現」によってサポートされます。

マークおよび固定」はプロパティー「読み取るバイト数」、「ignore-until 文字の値」、および「store-until 文字の値」によってサポートされます。

アクティブな接続ごと」はプロパティー「アクティブな接続ごと」によってサポートされます。

カスタム」はプロパティー「カスタムエンベロープクラス名」および「カスタム定義プロパティー」によってサポートされます。


注 –

マークおよび固定を除くすべてのエンベロープタイプでは、データはペイロードにすぎません。このエンベロープタイプでのデータの処理方法については、「マークおよび固定」を参照してください。


カスタムエンベロープクラス名

エンベロープタイプ」プロパティーが「カスタム」に設定された場合に使用される Java クラス名を指定します。

Java クラスを使って作成したカスタムエンベロープを使用する場合、そのクラスを含む Java JAR ファイルを、コラボレーションエディタのファイルインポート機能を使って目的とする任意のコラボレーション内にインポートできます。 

このクラス名は、com.abc.MyClass などの完全修飾クラス名にすべきです。このクラスが実装する必要のあるインタフェースは、次のとおりです


com.stc.connector.tcpip.ext.msg.
EnvelopedMsgReceiver

および 


com.stc.connector.tcpip.ext.msg.
EnvelopedMsgSender

詳細については、「カスタマイズされたエンベロープ処理」を参照してください。

完全な Java クラス名。 

完全修飾クラス名。「エンベロープタイプ」が「カスタム」でない場合は「なし」。

デフォルト設定は「なし」です。

カスタム定義プロパティー

「エンベロープタイプ」の値が「カスタム」に設定された場合に使用されます。一連のユーザー定義パラメータを指定します。区切り文字を含むこの情報を解析し、カスタマイズされたエンベロープメッセージ実装を生成することができます。

テキスト文字列。 

読み取るバイト数

次のエンベロープタイプで使用されます。 

  • 長さを固定

  • マークおよび固定

読み取るバイト数を指定します。アダプタが受信するイベントの長さはすべて同じであると仮定されています。 

バイト数を示す整数。 

デフォルト設定は 1 です。

長さの幅

「エンベロープタイプ」の値が「長さを先頭に付加」の場合に使用されます。エンベロープ長の幅を指定します。言い換えると、これは、長さのフィールドを表現するために使用される桁数を指定します。

1 から 10 までの範囲の整数。このプロパティーは、「ネットワーク short」の場合は 2 に、「ネットワーク long」の場合は 4 に、それぞれ設定する必要があります。

デフォルト設定値は 1 です。

数値表現

「エンベロープタイプ」の値が「長さを先頭に付加」の場合に使用されます。先頭に付加される長さの数値をどのような方法で表現するかを指定します。この値は、次のいずれかの形式で表現されます。

  • 10 進数

  • 16 進数

  • 8 進数

  • ネットワーク short

  • ネットワーク long

次のいずれかを選択します。 

  • 10 進数

  • 16 進数

  • 8 進数

  • ネットワーク short

  • ネットワーク long

デフォルト設定は「10 進数」です。

ignore-until 文字の値

エンベロープタイプ「開始と終了をマーク」および「マークおよび固定」で使用されます。ignore-until (開始ブロックと同じ) 文字の値を指定します。この文字が検出されるまで、すべての受信文字が無視されます。

10 進 ASCII 番号。指定可能な範囲は、1 から 127 までです。 

デフォルト設定は 11 です。

store-until 文字の値

エンベロープタイプ「開始と終了をマーク」、「終了をマーク」、および「マークおよび固定」で使用されます。エンベロープの終了ブロックまたはマーカーの位置にある文字を指定します。この文字が検出されるまで、すべての受信文字が格納されます。

10 進 ASCII 番号。指定可能な範囲は、1 から 127 までです。 

デフォルト設定は 12 です。