データベースアダプタ用 Java CAPS プロジェクトコンポーネントの構成

異なるバージョン間のトランザクションサポートレベル

Java CAPS 5.1.X で使用されるトランザクションサポートレベルの種類は、Java CAPS 6.0 で使用されるサポートレベルとは異なる可能性があります。Java CAPS 5.1.X バージョンからインポートされたプロジェクトは以前とは異なる結果を表示する可能性がありますが、そうなるかどうかは、5.1.X の Java コラボレーション定義 (JCD) が複数の処理 (挿入/更新/削除) を含んでいたかどうかによります。この影響を受けるのは、XA 以外のトランザクションだけです。XA トランザクションを使用する場合は、この節を読み飛ばしてかまいません。

例:

5.1.X で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。最後のレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、それまでのレコードはすべて挿入済みになっています。これは、NoTransaction サポートの動作です。

6.0 で、テーブルに新規レコードを 5 件挿入します。いずれかのレコードの挿入に失敗した場合 (重複するキーが存在した場合など)、ほかの 4 件のレコードは挿入されません。これは、LocalTransaction の動作です。

5.1.X バージョンと同じ結果を実現するには、次のいずれかの方法を選択できます。

  1. 接続マップで、データベース外部アプリケーションへのリンクを削除したあと、そのリンクを接続し直して「NoTransaction」を選択します。

    1. 「環境」の下で、データベース外部システムの「NoTransaction」プロパティーを入力します。

    2. プロジェクトを再構築します。

      次の図は、5.1.3 と 6.0 の間、5.0.5 と 6.0 の間でそれぞれどのトランザクションサポートレベルが変更されたのかを示したものです。ICAN version 5.0.5 および Java CAPS 6.0 から移行する場合、変更はありません。

      前述のシナリオで、LocalTransaction 用の 6.0 動作が必要な場合には、アダプタ接続を「アウトバウンド Sybase 非トランザクションアダプタ (NoTransaction)」に設定してください。

    構成プロパティーウィンドウが開き、アダプタのデフォルトプロパティーが表示されます。

    Sybase のプロパティー