ビジネスプロセスは 2 つのレベルでプロパティーを定義できます。ビジネスプロセスのプロパティーによって、ビジネスプロセス全体の設定が定義されます。モデリング要素のプロパティーによって、ビジネスプロセス内の特定の要素の設定が定義されます。ビジネスプロセスとモデリング要素の両方の特定のプロパティーは、ビジネスプロセスを作成すると自動的に定義されます。
各ビジネスプロセスには、ビジネスプロセスモデルのコンポーネントや属性を設定できる一連のプロパティーがあります。これらのプロパティーを使用すると、ビジネスプロセス属性をすばやく作成したり削除したりできます。BPM は、この情報を使用して、適切なビジネスプロセス属性や、ビジネスルールデザイナで使用する入力および出力構造を自動的に作成します。「ビジネスプロセスのプロパティー」ウィンドウから、次の種類のプロパティーを編集できます。
ビジネスプロセス属性 - ビジネスプロセス内のアクティビティー間でデータを共有したり、これらのアクティビティーを実装するコンポーネントとの間でデータを移動したりすることができます。コンテナとも呼ばれます。
相関 - 特定のデータ値に基づいて、既存のビジネスプロセスインスタンスをビジネスプロセスに着信するメッセージと照合できます。メッセージは、これらのデータ値に基づいて処理されます。
WSDL ファイル - インターネット上の Web サービスの呼び出しおよび操作、リモートのアプリケーションおよびデータベースへのアクセスおよび呼び出しを行うことができます。Web サービス定義は WSDL (Web Service Definition Language) ファイルとして組み込まれ、Web サービスを構築するときに使用されます。
グリッドプロパティー - グリッドプロパティーを使用すると、グリッドを表示または非表示にしたり、モデリング要素をグリッドにスナップするかどうかを指定したり、グリッドの外観を設定したりすることができます。
ビジネスプロセス内のほとんどのモデリング要素には、その要素のプロパティーシートから変更できる一連のプロパティーがあります。アクティビティーのパートナーの指定、トランザクションサポートの定義、相関セットのアクティビティーへのバインド、例外の定義、アラートおよびログメッセージの作成、ポートタイプおよびパートナーの指定などを行うことができます。これらのプロパティーシートは、「ビジネスプロセスデザイナ」ツールバーにある「プロパティーシートの表示」ツールを介してアクセスされ、プロパティーは「ビジネスプロセスデザイナ」内のビジネスプロセスの右に表示されます。