BPM エンジンに持続性が設定されている場合は、そのエンジン上で実行されているすべてのビジネスプロセスに関する一般情報がデータベースに格納されます。ビジネスプロセスにレポート機能の持続性を設定することによって、そのビジネスプロセスに関する追加情報を格納したり監視したりできます。各ビジネスプロセスに対して、個別にレポート機能の持続性を設定する必要があります。詳細情報は、レポート機能の持続性が設定されているプロセスについてのみ格納されます。この情報には、Enterprise Manager からアクセスできます。
ビジネスプロセスにレポート機能の持続性を設定すると、そのビジネスプロセスに対して 1 つのデータベーステーブルを作成するデータベーススクリプトが生成されます。このテーブルは、単純な型 (文字列や整数など) を持つ WSD オブジェクトの属性からのデータで生成されます。複合属性に対応するデータは持続されないため、ビジネスプロセスに持続性を設定するには、そのビジネスプロセスに少なくとも 1 つの単純属性が含まれている必要があります。
ビジネスプロセスを作成したあと、レポート機能の持続性を有効にする各ビジネスプロセスに対して次の手順を実行します。
また、ビジネスプロセス用に作成されたデータベースコンポーネントをアンインストールするためのスクリプトも自動的に提供されます。
ビジネスプロセスに対するレポート機能の持続性は、ビジネスプロセスのプロパティーで設定されます。
NetBeans のプロジェクトエクスプローラで、ビジネスプロセスを右クリックし、「プロパティー」をクリックします。
「ビジネスプロセスのプロパティー」ウィンドウの「全般」ページで、「レポート機能の持続性」オプションに対して「はい」を選択します。
レポート機能の持続性を設定する各ビジネスプロセスに対して、前述の手順を繰り返します。
「すべて保存」を選択します。
ビジネスプロセスの下に、「データベーススクリプト」という名前のフォルダが表示されます。
スクリプトを実行するためにデータベースに接続するには、スクリプトのデータベース接続情報を指定する必要があります。
各プロパティーを入力します。
「了解」をクリックします。
データベース接続情報を設定すると、データベーススクリプトを実行できます。この手順によって、ビジネスプロセスのレポートに必要なテーブルが作成されます。作成されるテーブルの名前は各ビジネスプロセスに一意であり、ビジネスプロセス名の最初の数文字で始まり、一連の数字とバージョン番号が続きます。
この手順を実行する前に、監視および復旧データベースが作成され、実行されている必要があります。情報がビジネスプロセステーブルに格納されるためには、BPM エンジンに持続性が設定されている必要があります。このどちらの手順も、この章の前半で説明されています。
プロジェクトエクスプローラで、ビジネスプロセスを展開します。
「データベーススクリプト」フォルダを展開します。
「データベーススクリプト」フォルダから、データベースのベンダーに適したデータベースインストールファイルを右クリックし、「実行」をクリックします。
BPM には、ビジネスプロセスデータベースのインストールスクリプトで作成されたデータベーステーブルをアンインストールするための簡単な方法が用意されています。