通信アダプタ用 OTD の開発

HTTPS OTD について

HTTPS クライアント OTD

HTTPS OTD は、HTTPSAdapter に固有の OTD です。コラボレーションでインバウンド OTD またはアウトバウンド OTD として使用されます。

OTD は、メソッドおよびプロパティーを含むフィールドから構成されるツリー状の階層データ構造になっています。

OTD の最上位ルート要素は HTTPClientApplication インタフェースで、その下のフィールドには Java メソッドが含まれます。これらの Java メソッドを使用すると、HTTP メッセージ形式を指定して、HTTP サーバーとの間でメッセージングを起動するビジネスルールを作成できます。

他の Java クラスおよびメソッドにアクセスするには、コラボレーションエディタ (Java) を使用すると、HTTPClientApplication で使用可能なコンテンツ全体を活用できます。

HTTP OTD メソッドの説明

HTTP OTD には、HTTP データ交換で使用される次のメソッドが含まれます。

get

コラボレーション (Java) で HTTP get 要求を HTTP サーバーに送信するために呼び出されるメソッド。

post

コラボレーション (Java) で HTTP post 要求を HTTP サーバーに送信するために呼び出されるメソッド。

getRequest

コラボレーション (Java) で、URL の設定、プロパティーの追加など、ヘルパーメソッドに関連する他の「要求」のために呼び出されるメソッド。

getResult

コラボレーション (Java) で、応答コード、応答結果、テキスト結果の取得など、ヘルパーメソッドに関連する他の「応答」のために呼び出されるメソッド。

HTTP OTD で使用可能なメソッドの詳細は、HTTPSAdapter の Javadoc を参照してください。

HTTPS サーバー OTD

HTTPS サーバー入力 OTD には、Request と Response という 2 つのノードがあります。Request ノードには HTTPS サーバーアダプタが HTTP クライアントから受信するデータが含まれ、Response ノードは HTTP クライアントに送り返す HTTP 応答データを設定するために使用されます。

図 1–1 入力サーバーの OTD

入力サーバーの OTD

図 1–2 入力サーバーの Request ノード

入力サーバーの Request ノード

図 1–3 入力サーバーの Response ノード

入力サーバーの Response ノード

サーバー OTD の操作

OTD の Request ノードおよび Response ノードを使用して、HTTPS コラボレーションでロジックを構築します。HTTP サーバーの入力 OTD でsendResponse() メソッドが呼び出されるまで、HTTP 応答は HTTP クライアントに送り返されません。

図 1–4 sendResponse() メソッド

sendResponse() メソッド

応答をクライアントに送り返すには、このメソッドを使用することが重要です。このメソッドを使用しないと、クライアントは応答をいつまでも待ち続けます。HTTP では、有効なアプリケーション応答であれ、アプリケーションのエラー応答であれ、応答がクライアントに送信されることが必要です。

コラボレーションの例

次の例は、Request ノードから Method プロパティーを介して HTTP メソッドを取得し、要求から取得された HTTP メソッドを示す HTML 応答を作成し、Response ノードで ContentType プロパティーを「text/html」として設定し、Text プロパティーに HTML 応答を設定してから、構築した応答を HTTP クライアントに送信するために HTTP サーバーの入力 OTD 応答で sendResponse() メソッドを呼び出す簡単な Java コラボレーションを示しています。

図 1–5 sendResponse() の例

sendResponse() の例