Sun Cluster Geographic Edition のインストール

パッチのインストール

両方のクラスタのすべてのノードの Sun Cluster ソフトウェアと共通エージェントコンテナに対して、同じレベルのパッチを実行します。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールした各ノードのパッチのレベルが、Sun Cluster のパッチレベル要件を満たしている必要があります。

1 つのクラスタ内のすべてのノードで、同じバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと同じレベルのパッチを使用する必要があります。ただし、制限された期間、各バージョンの正しいパッチを適用するという条件のもとで、主クラスタと二次クラスタで異なるバージョンの Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを実行できます。たとえば、一方のクラスタでパッチの完全な適用が済んだ Sun Cluster Geographic Edition 3.1 8/05 ソフトウェアを実行し、パートナークラスタでパッチの完全な適用が済んだ Sun Cluster Geographic Edition 3.2 ソフトウェアを実行している場合は、できるだけ早く両方のクラスタのパッチレベルを同じにしてください。また、両方のパートナークラスタで Sun Cluster Geographic Edition 3.2 を実行している場合も、できるだけ早く両方のパートナークラスタのパッチレベルを同じにしてください。

パッチが正しくインストールされたことを確認する時には、一次クラスタにパッチをインストールする前に、二次クラスタにパッチをインストールします。


注 –

Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを開始する前に、ここに記載されている情報を参照してパッチをインストールしてください。


Sun Cluster Geographic Edition のパッチの詳細は、パッチの README ファイルを参照してください。

必要なパッチの一覧については、『Sun Cluster Geographic Edition 3.2 ご使用にあたって』「必要なパッチ」を参照してください。

Procedureクラスタにパッチをインストールする準備をする

  1. クラスタが正常に機能していることを確認してください。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % cluster status
    

    詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

  2. 各クラスタのノードのスーパーユーザーになります。

  3. すべてのアプリケーションリソースグループを保護グループから削除します。

    高可用性アプリケーションは、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアパッチのインストール中も停止しません。


    # geopg remove-resource-group resourcegroup protectiongroup
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  4. このクラスタとパートナーシップを持っているすべてのクラスタで、上記の手順を繰り返します。

  5. クラスタ上でアクティブになっているすべての保護グループを停止します。


    # geopg stop protectiongroup -e local
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  6. Sun Cluster Geographic Edition インフラストラクチャーを停止します。


    # geoadm stop
    

    詳細は、geoadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

  7. 各ノードで、共通エージェントコンテナを停止します。


    # /usr/sbin/cacaoadm stop
    

    注 –

    共通エージェントコンテナ 2 を使用する必要があります。これは /usr/sbin ディレクトリにあります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/usr/sbin/cacaoadm -V コマンドを使用します。


次の手順

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアに必要なパッチをインストールします。「パッチをインストールする」に進みます。

Procedureパッチをインストールする

この手順はクラスタのすべてのノード上で実施してください。

テストを実施するため、一次クラスタにパッチを適用する前に二次クラスタにパッチを適用します。

始める前に

次の作業を実行します。

  1. すべてのノードがクラスタに含まれていて、オンラインになっていることを確認します。

    クラスタの現在の状態を表示するには、任意のノードから次のコマンドを実行します。


    % cluster status
    

    詳細は、cluster(1CL) のマニュアルページを参照してください。

    同じノード上の /var/adm/messages ログに、解決されていないエラーや警告メッセージがないかどうかを確認します。

  2. 各ノードでスーパーユーザーになります。

  3. 各ノードで、patchadd コマンドを使用して、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのサポートに必要なパッチをインストールします。

  4. クラスタのすべてのノードで必要なすべてのパッチをインストールしたら、各ノードで共通エージェントコンテナを起動します。


    # /usr/sbin/cacaoadm start
    

    注 –

    共通エージェントコンテナ 2 を使用する必要があります。これは /usr/sbin ディレクトリにあります。使用している共通エージェントコンテナのバージョンを確認するには、/usr/sbin/cacaoadm -V コマンドを使用します。


  5. 1 つのノードで、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを有効にします。


    # geoadm start
    
  6. クラスタにパッチをインストールする準備をしている際に削除したすべてのアプリケーションリソースグループを、保護グループに追加して戻します。


    # geopg add-resource-group resourcegroup protectiongroup
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

  7. 追加したすべての保護グループを起動します。


    # geopg start protectiongroup -e local [-n]
    

    詳細は、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。

次の手順

二次クラスタにパッチを適用したら、Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアで妥当性テストを実行します。その後、主クラスタでこの手順を繰り返します。

クラスタ上で Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアを構成します。第 3 章「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの有効化と構成」に進みます。