Sun Cluster Geographic Edition Sun StorEdge Availability Suite 向けデータ複製ガイド

ProcedureSun StorageTek Availability Suite 用の高可用性クラスタグローバルファイルシステムを構成する方法

  1. 前の手順で作成したボリュームセット vol-data-paris 上に、必要なファイルシステムを作成します。

    アプリケーションは、このファイルシステムに書き込みを行います。

  2. マウント位置などの情報を含む /etc/vfstab ファイルにエントリを追加します。


    注 –

    このファイル内の mount at boot フィールドの値は no に設定する必要があります。この値を設定することによって、クラスタの起動時、ファイルシステムは二次クラスタにマウントされないようになります。代わりに、Sun Cluster ソフトウェアと Sun Cluster Geographic Edition フレームワークは、主クラスタ上でアプリケーションがオンラインになる場合に HAStoragePlus リソースを使用してファイルシステムをマウントします。二次クラスタにはデータをマウントしないでください。主クラスタ上のデータが二次クラスタに複製されなくなります。


  3. 新しいファイルシステムを処理するには、アプリケーションリソースグループ apprg1HAStoragePlus リソースを追加します。

    このリソースを追加することで、必要なファイルシステムがアプリケーションの起動前に再マウントされます。

    HAStoragePlus リソースタイプについての詳細は、『Sun Cluster Data Services Planning and Administration Guide for Solaris OS』を参照してください。

  4. cluster-pariscluster-newyork の両方で、手順 1 〜 3 を繰り返します。


例 1–8 Solaris Volume Managerボリューム用の高可用性クラスタグローバルファイルシステムの構成

この例では、Solaris Volume Manager ボリューム用の高可用性クラスタグローバルファイルシステムを構成します。この例では、リソースグループ apprg1 がすでに存在すると仮定します。

  1. UNIX ファイルシステム (UFS) を作成します。


    # newfs /dev/md/avsset/rdsk/d100
    

    このコマンドによって、次のエントリが /etc/vfstab ファイルに作成されます。


    /dev/md/avsset/dsk/d100 /dev/md/avsset/rdsk/d100 /global/sample ufs 2 no logging
  2. HAStoragePlus リソースを追加します。


    # clresource create -g apprg1 -t SUNWHAStoragePlus \
    -p FilesystemMountPoints=/global/sample -p Affinityon=TRUE rs-hasp
     
    


例 1–9 VERITAS Volume Manager ボリューム用の高可用性クラスタグローバルファイルシステムの構成

この例では、apprg1 リソースグループがすでに存在すると仮定します。

  1. UNIX ファイルシステム (UFS) を作成します。


    # newfs /dev/vx/rdsk/avsdg/vol-data-paris
    

    このコマンドによって、次のエントリが /etc/vfstab ファイルに作成されます。


    /dev/vx/dsk/avsdg/vol-data-paris /dev/vx/rdsk/avsdg/vol-data-paris 
    /global/sample ufs 2 no logging
  2. HAStoragePlus リソースを追加します。


    # clresource create -g apprg1 -t SUNWHAStoragePlus \
    -p FilesystemMountPoints=/global/sample -p Affinityon=TRUE rs-hasp
     
    


例 1–10 raw デバイスボリューム用の高可用性クラスタグローバルファイルシステムの構成

この例では、apprg1 リソースグループがすでに存在すると仮定します。

  1. UNIX ファイルシステム (UFS) を作成します。


    # newfs /dev/did/rdsk/d3s3
    

    このコマンドによって、次のエントリが /etc/vfstab ファイルに作成されます。


    /dev/did/dsk/d3s3 /dev/did/rdsk/d3s3 
    /global/sample ufs 2 no logging
  2. HAStoragePlus リソースを追加します。


    # clresource create -g apprg1 -t SUNWHAStoragePlus \
    -p FilesystemMountPoints=/global/sample -p Affinityon=TRUE rs-hasp