すべてのクラスタ上の保護グループを削除するには、保護グループが存在する各クラスタで geopg delete コマンドを実行します。
保護グループを削除するには、次の条件が満たされているかをまず確認する必要があります。
保護グループがローカルに存在する
ローカルクラスタ上で保護グループがオフラインになっている
保護グループの削除中に、アプリケーションリソースグループを継続してオンラインにしておくには、保護グループを削除する前に、保護グループからアプリケーションリソースグループを削除しておく必要があります。シャドウ RAC サーバープロキシリソースグループ に対して何も操作を行う必要はありません。保護グループを削除すると、シャドウの作成元の RAC サーバープロキシリソースグループ に影響を与えずに、これらのリソースグループが削除されるためです。
保護グループを削除するクラスタ (例: cluster-paris) 内のノードにログインします。
この手順を完了するには、ユーザーに Geo Management RBAC 権利プロファイルが割り当てられている必要があります。 RBAC の詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。
cluster-paris が主クラスタです。クラスタ構成の例については、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の「Sun Cluster Geographic Edition クラスタ構成の例」を参照してください。
保護グループを削除します。
phys-node-n# geopg delete protectiongroupname |
このコマンドは、ローカルクラスタから保護グループの構成を削除します。また、コマンドは Oracle RAC サーバープロキシリソースグループ を削除し、保護グループ内にある Oracle Data Guard Broker 構成用の複製リソースグループを削除します。
保護グループが削除されない場合、Configuration 状態は Error に設定されます。エラーを解決してから geopg delete コマンドをもう一度実行してください。
この例では両方のパートナークラスタから保護グループを削除する方法を示します。
# rlogin cluster-paris -l root phys-paris-1# geopg delete sales-pg # rlogin cluster-newyork -l root phys-newyork-1# geopg delete sales-pg |
この例では、2 つのアプリケーションリソースグループ (apprg1 と apprg2) をオンライン状態にしたまま、それらが共有している保護グループ sales-pg を削除する方法を示します。
保護グループからアプリケーションリソースグループを除去し、続いて保護グループを削除します。
phys-paris-1# geopg remove-resource-group apprg1,apprg2 sales-pg phys-paris-1# geopg stop -e global sales-pg phys-paris-1# geopg delete sales-pg |
その他のデータ複製モジュールと違い、Oracle RAC サーバープロキシリソースグループ は保護グループに追加されません。代わりに、このリソースグループを示すために シャドウ RAC サーバープロキシリソースグループ が追加されます。Oracle Data Guard データ複製に影響することなく、いつでも、シャドウ RAC サーバープロキシリソースグループ を保護グループに追加したり、保護グループから削除したりできます。
したがって、この特定の保護グループでは Oracle Data Guard データ複製のみサポートされているため、この例で示されているアプリケーションリソースグループには、複製するデータを含むことができません。スケーラブルな Web サーバーであれば、この条件を満たすアプリケーションリソースグループとなる可能性があります。このようなサーバーのデータはスタティックで、このクラスタよって制御されていないリモートストレージに保持されています。