Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 2006Q2 リリースノート

Sun Java System Web Proxy Server のリリースノート

このリリースノートには、Sun JavaTM System Web Proxy Server 4.0.3 製品 (以降 Proxy Server 4.0.3 と表記) がリリースされた時点で利用できる重要な情報が含まれています。Sun 製品を使い始める前に、このドキュメントおよび関連ドキュメントをお読みください。

このドキュメントには、次の項目があります。

Sun Java System Web Proxy Server リリースの拡張機能

Proxy Server リリースには、次の拡張機能が加えられています。

アップグレードのサポート

Proxy Server 4.0.2 リリースからアップグレードの場合、インストーラは、既存の Proxy Server 4.0 インストールから新しいバージョンへのアップグレードをサポートしています。Java Enterprise System の Proxy Server 4.0.1 をインストールしている場合は、新しいリリースに対応するパッチをインストールする必要があります。

プラットフォームの概要

この節では、Proxy Server 4.0.3 でサポートされるプラットフォームコンポーネントに関する情報を示します。

この節には、次の項目があります。

プラットフォームの要件

次の表は、Proxy Server 4.0.3 プラットフォームの要件についてまとめたものです。

表 1 Proxy Server 4.0.3 のプラットフォーム要件

オペレーティングシステム 

最小限のメモリー 

推奨するメモリー 

推奨するディスク容量* 

Sun Solaris 8 for SPARC®

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Sun Solaris 9 for SPARC 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Sun Solaris 10 for SPARC 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Sun Solaris 9 for x86 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Sun Solaris 10 for AMD Opteron

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Red Hat Linux Advanced Server 2.1** 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3 Update 4 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 4 Update 2 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Microsoft Windows 2000 Server Service Pack 4 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Microsoft Windows 2000 Advanced Server 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

Microsoft Windows 2003 Enterprise Edition 

256M バイト 

512M バイト以上 

512M バイト以上 

* キャッシュ容量の設定によって決まります。デフォルトのキャッシュ容量設定は 2G バイトです。

** Red Hat Linux Advanced Server 2.1 のサポートは推奨されなくなったため、Sun Java System Web Proxy Server 製品の「次回の」リリースで削除されます。

サポートされるオペレーティングシステムに Web Proxy Servers を移動または移行するために必要な措置を講じてください。

サポートされるブラウザ

次の表は、Proxy Server 4.0.3 でサポートされるブラウザを一覧したものです。

表 2 Proxy Server 4.0.3 でサポートされるブラウザ

ブラウザ 

バージョン 

Microsoft Internet Explorer 

6.0 

Netscape™ 

7.1, 7.2 

Mozilla™ 

1.4.1, 1.7.2 

ブラウザは Java に対応している必要があります。

ハードウェアおよびソフトウェアの要件

「プラットフォームの要件」に一覧した UNIX オペレーティングシステムのメモリーおよびディスク容量の要件に加えて、システムには適切なスワップ容量も必要です。

マニュアルへのアクセス

Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 のマニュアルはさまざまな方法で提供されています。

障害者のためのアクセシビリティー機能

このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、Sun に 米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。更新バージョンのアプリケーションは、http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html にあります。

アクセシビリティーに対する Sun の取り組みについては、http://sun.com/access を参照してください。

修正済みの問題

この節では、次のリリースで修正された最も重要な問題について説明します。

4.0.3 で修正された問題

次の表に、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 で修正された問題を示します。

表 3 Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 で修正された問題

ID 

概要 

6191615 

起動時に特定の正規表現を URL フィルタとして使用すると、Proxy Server がクラッシュします。 

6213012 

Windows 上の ROTATELOGS イベントは、指定された時間に起動されません。 

6213726 

転送時間レポートが、常に「0.00 sec/req」という値を報告します。 

6215659 

転送時間配布レポートが、常に「< 1 sec [100.0%]」という値を示します。 

6239292 

アクセスログファイルにログ情報がない場合の、Extended2 形式の Log Analyzer エラー。 

6242032 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 7 章の「システムの詳細設定」節での Parent Array の説明が間違っています。正しい説明は、「親配列とは、プロキシまたはプロキシ配列メンバーがルーティングに使用するプロキシ配列のことです」。

6264079 

管理インタフェースがディレクトリサービスのデフォルト値である default を上書きします。

6275141 

Proxy Server 4.0.2 でファイルキャッシュ機能は GUI に表示され、「Server Manager」>「Caching」>「Configure File Cache」ページに説明がありますが、この機能は実装されていません。 

6270693 

Filter 指令が要求ごとに 2 回呼び出されることがあります。

6285076 

両方の メソッドが構成されている場合、SOCKS サーバーがユーザー認証に両方の LDAP & パスワードファイルを処理できません。 

6285183 

Windows で PR_MemUnmap() 呼び出しによってエラーが発生します。

6285791 

JES4 の SOCKS サーバーの start コマンド行の問題はこのリリースで修正されましたが、JES4 インストールで作成された既存のインスタンスでは、最新の 4.0.3 パッチにアップグレードしたあとも問題が残ります。アップグレード後に作成された新しいインスタンスにはこの問題はありません。この問題は、Web Proxy Server のスタンドアロンインストールでは発生しません。

6289188 

root 以外のユーザーとして Proxy Server 4.0 をインストールし、root ユーザーとして管理サーバーをインストールした場合、管理ユーザーインタフェースでキャッシュ設定を変更すると、キャッシュファイルおよびキャッシュディレクトリのアクセス権が root 以外から root に変更されます。 

6292729 

「Client IP Addressing Forwarding」のデフォルト設定は「ブロック」にします。 

6294282 

Proxy Server 4.0 管理インタフェースでパターンに「\」を含むリソースの ACL を正しく設定できません。 

6294563 

アクセスログ形式のデフォルト設定は Web Server とは異なります。 

6295286 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 14 章の「逆プロキシの設定」節では、手順 5 で、「/」マッピングは管理 GUI が自動的に表示する「Map Source Prefix:」テキストボックスの内容をユーザーが変更しない場合にのみ追加されることに注意を促す必要があります。

6296870 

管理インタフェースにキャッシュセクションテーブルの詳細が正しく表示されません。 

6299913 

Proxy 3.6 から 4.0 への移行中に ConnAddress 指令が Address に変わりません。

6300480 

Proxy 3.6 から 4.0 への移行中に「キャッシュ」タブの設定が正常に移行されません。 

6301140 

キャッシュが無効になっているプロキシのインスタンスの移行時に、移行によって無効なキャッシュエントリが作成されます。 

6303619 

default 以外の名前で登録されているデータベースで ACL が正しく機能しません。

6304354 

「Do Not Log Client Accesses From」オプションが反映されない構成が作成されます。 

6311548 

Proxy Server 4.0 はアクセスログに auth-user の代わりに pauth-user を使用します。

6312044 

Proxy Server 4.0 管理インタフェースでは、「Monitor Current Activity」ページの「Server Status」タブは 「DNS」、「Keep-Alive」、「Cache Statistics」では更新されません。 

6313910 

Windows では、ヘッダー名の書き換え機能に失敗し、「Internal server error occurred」というメッセージが表示されます。 

6313959 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「ファイルキャッシュを設定するには」節の手順 1 の説明は誤っています。正しい説明は、「Server Manager から、「Caching」タブをクリックします」です。

6313960 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「バッチ更新を作成するには」節には、「Timing セクション」を参照する手順 10 があります。この手順は誤っています。「Set Cache Batch Updates」ページには「Timing セクション」がありません。

6316289 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「キャッシュのディレクトリ構造の構築」節には、図 12-2 ではなく、図 12-1 を参照する例が掲載されています。

6325537 

管理インタフェースで RqThrottle 値を変更できません。

6325616 

定期的な (明示的な) ガベージコレクションでキャッシュがクリアされません。 

6328678 

管理インタフェースから、ICP timeout 値を 400 ミリ秒未満に設定できません。

6331044 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』のまえがきで、「マニュアルの使用」節に、Proxy Server 4 マニュアルの場所を指定しています。

http://docs.sun.com/app/docs/prod/s1.webproxys#hic

この節では、次の場所の Proxy Server 4.0.2 マニュアルを指示する必要があります。http://docs.sun.com/app/docs/coll/1311.2

6334854 

Web Proxy Server のドキュメントと sun-web-proxy-server_4_0.dtd に不一致があります。

6337102 

Web Proxy Server が DNS fn = “dns-config” local-domain-levels = “8” でクラッシュします。

6338719 

Proxy Server のパッチアップグレードが Linux AS 3.0 上で異なる場所にインストールされます。 

6338875 

Proxy 4.0.1 FTP クライアントがシンボリックリンクを正しく処理できません。 

6350957 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 5 章の「待機ソケットのセキュリティーの有効化」節では、セキュリティーは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。

また、第 8 章の「ユーザーとグループの指定」節では、セキュリティーは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。 

6365433 

Proxy Server の管理インタフェースで自動開始オプションが選択されている場合、Proxy Server インスタンスを作成できません。 

6367375 

親プロキシがある場合、CONNECT とのマッピングが機能しません。 

6369095 

Proxy Server 4.0 でのメモリーリーク。 

6371084 

Web サーバーの IP アドレスを使用している場合、連鎖プロキシ環境で SSL サイトの要求が機能しません。 

6371618 

「Compression Level」を「なし」に変更できません。 

6371731 

“connect://.*:563” がデフォルトリソースにありません。

6371793 

pkginfo は SUNWproxy-l10n の $distro を表示します。

6373101 

管理サーバーが ssl-client-config に対して無効なパラメータを作成します。 

6373622 

cache-disable SAF が説明されていません。

6374279 

WebDAV OPTIONS メソッドへの応答が RFC2518 に準拠していません。

6376065 

max-uncheck 関数が予想通りに機能しません。

6376153 

Proxy Server 4.0.2 は、ftp/gopher プロトコルのキャッシュを更新しません。 

6381373 

キャッシュがすでに温まっている場合、再起動後の実行中に Proxy Server がクラッシュします。 

6381419 

Cache-last-checked ヘッダーの値が無効です。 

6381424 

警告ヘッダーはホストを含んでいるべきです。エージェントのポート値がこのヘッダーを追加します。 

6382729 

Proxy Server は utf-8 エンコードパラメータを受け入れません。 

6383301 

Proxy Server 4.0 はチャネルプールに問題があります。 

6383456 

Proxy Server 4.0.2 は Linux で高度な CPU を使用します。 

6384616 

Proxy Server 4.0.3 オンラインヘルプには、文字の間違いがあります。 

6385902 

アクセスログ設定の設定の形式はデフォルト形式と一致しません。 

6387772 

バグ (6325537、6303619) が修正されたため OLH の変更をローカライズする必要があります。 

6387901 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド 』の第 11 章の「プロキシサーバーの連鎖」節は明確ではありません。

6388156 

キャッシュファイルのヘッダーが壊れる可能性があります。 

6390237 

応答にコンテンツの 2 倍の長さのヘッダーが含まれている場合、プロキシは間違ったコンテンツの長さを渡します。 

6392875 

regexp-map が接続のために機能しません。

6393573 

DNS fn=“dns-config” local-domain-levels=“1” の場合、Proxy 4.0.2 がクラッシュします。

6394287 

SOCKS プロセスが頻繁にポーリングしすぎるため、sockd プロセスが CPU の約 50% を使用しています。

6395473 

「遅い」クライアントを処理している場合の Proxy Server 4.0 での高度な CPU 使用問題。 

6395889 

Proxy Server 4.0.2 を使用している場合に、Windows Server Update Service (WSUS) が機能しません。 

6400981 

socks5.conf で設定されている SOCKS5_TIMEOUT 値が無視されます。

6402698 

FTP クライアントでの高度な CPU の使用。 

6418214 

Proxy Server 4.0 ガベージコレクション機能での問題。 

6424527 

cache-control ヘッダーのエントリが空のリクエストでは、処理中に Proxy Server がクラッシュします。 

4.0.2 で修正された問題

次の表に、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.2 で修正された問題を示します。

表 4 Sun Java System Web Proxy Server 4.0.2 で修正された問題

ID 

概要 

5097664 

ssl-tunnel-timeout パラメータが Windows で機能しません。

6225025 

ftp-listing-width パラメータが正しく機能しません。

6251805 

アーカイブのログを変更するとクラッシュします。 

6262277 

ICP のタイムアウトの最小値を 400 から 50 に変更します。

6292690 

Proxy Server 4 で、IE 6.0 を使用して管理インタフェースにアクセスしているときに、「Manage Sections」>「Partition」を使用して元のパーティションを選択できません。 

6292786 

Proxy Server で、転送時間やその他の時間がアクセスログに書き込まれません。 

6308714 

umask が 022 に設定されていない場合に、Proxy Server の起動に失敗します。 

6310909 

Proxy Server 4.0.1 ポイント製品で、製品名のバージョン文字列がフランス語ロケールで 2005Q3 から 2005T3 に誤って訳されています。 

6310910 

Proxy Server 4.0.1 ポイント製品で、フランス語ロケールのインストーラメッセージ中のアポストロフィーが多数欠落しています。 

6310944 

Proxy Server 4.0.1 ポイント製品で、CLI インストーラがライセンスを表示しません。 

6310961 

Proxy Server 4.0.1 ポイント製品で、スペイン語ロケールのライセンスインストーラ画面の「Yes」がローカライズされていません。 

6312723 

Proxy Server 4.0 を使用しているときに、IP アドレスで SSL サイトにアクセスできません。 

6313981 

Proxy Server 4 で、管理インタフェースを使用して新しい逆マッピングを作成したあとで「Rewrite Content Location」および「Rewrite Headername」の値を変更できません。 

6315817 

複数の同時 CONNECT (SSL トンネリング) 要求によって、スレッドが不足します。 

6330348 

負荷実行時に Solaris 10 のプロキシプロセスによってメモリーが大量に使用されます。 

6333995 

CONNECT の負荷テストの実行時にメモリーリークが発生します。 

6335919 

FTP サーバーが閉じていると、Proxy Server の FTP クライアントの接続が閉じません。 

6335922 

Proxy Server の FTP クライアントが USER 要求を FTP サーバーに送信しません。 

6336550 

Proxy Server 4.0 インストールを含むディレクトリに Proxy Server 4.0.1 をインストールしようとするとエラーが発生します。 

4.0.1 で修正された問題

次の表に、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.1 で修正された問題を示します。

表 5 Sun Java System Web Proxy Server 4.0.1 で修正された問題

ID 

概要 

2126143 

同じ正規表現がアクセス制御とルーティングでは機能しますが、URL フィルタでは機能しません。 

2126380 

プロキシ サーバーの ICP プロセスのメモリーリーク。 

6231283 

Linux Red Hat Advanced Server 3.0 上の管理サーバーが起動に失敗します。 

6237346 

flexanlg ユーティリティーが、Extended2 ログファイル形式でのログ分析レポートの生成時に、コアダンプを出力します。

6240767 

管理サーバーおよびプロキシサーバーインスタンスの追加/編集待機ソケットが、使用されているポートを確認しません。 

6242627 

ローカライズされたコアメッセージが表示されません。 

6243369 

SOCKS に関連するページでマルチバイト文字のエントリは避ける必要があります。 

6244103 

Linux Advanced Server 3.0 韓国語ロケールでプロキシサーバーインスタンスの「Set Connectivity Mode」ページにアクセスすると、内部サーバーエラーが表示されます。 

6245408 

管理者ユーザーとプロキシインスタンスユーザーが異なる場合に、新しく追加したパーティションにアクセスすると、内部エラーが表示されます。 

6249166 

プロキシサーバーへのアクセス時に、URL のホスト名が localhost に置換されると、「Cluster」タブの「Control Cluster」、「Modify Server」、「Remove Server」ページの表示が一致しません。

6253014 

Linux Red Hat Advanced Server 3.0 上の obj.conf ファイルに、9 つを超える NameTrans ディレクティブが存在すると、init-proxy SAF でクラッシュが発生します。

6254508 

セグメンテーションのエラーによって、バッチの更新コマンドが終了します。 

6255214 

マルチバイト文字から構成されるコンテンツ URL 書き換えページのエントリを編集または削除できません。 

6255216 

socks5.conf 内の特定の LDAP エントリによって、socksd クラッシュが発生します。

6259314 

ローカライズされた一部のオンラインヘルプページが英語のオンラインヘルプページと同期化されていません。 

6261440 

インストール ディレクトリに、重複した英語オンライン ヘルプが存在します。 

6263694 

「Add and Replace Compromised Key List」ページおよび「Add and Replace Certificate Revocation List」ページでオンラインヘルプが利用できません。 

6263721 

Server Manager の「Add/Replace Cert」ページについて誤ったヘルプページが表示されます。 

6274186 

サーバーインスタンスを削除できません。 

6276398 

基本ワークスペースからローカライズされたオンラインヘルプを削除します。 

6285078 

SOCKS 要求の認証の失敗のエントリがログファイルに記録されません。 

6285779 

serverID にスペースが含まれる場合に、プロキシサーバーインスタンスが起動できません。 

6285788 

認証を使用している場合に、SOCKS サーバーがクラッシュします。 

6289242 

Proxy Server 4 の HTTP Smuggling (スマグリング)。 

6293449 

Proxy Server 4 が CONNECT メソッドでただちに接続を閉じません。 

6295622 

関数 ConnAddress は、Proxy Server 4.0 で実現されていません (説明もありません)。

6296169 

他のロケールでインストールされた Proxy Server 4 のヘッダー Cache-last-checked が壊れています。

6296225 

DNS キャッシュが有効にされている場合に、Proxy Server インスタンスが断続的にクラッシュすることがあります。 

6301786 

Solaris 9X86、Linux AS 3.0 で、ローカライズされたコアメッセージが表示されません。 

6311463 

プロキシプロセスで、時間と共にオープンファイル記述子の数が増加し続け、プロキシのファイル記述子が不足し、接続がドロップします。 

既知の問題

この節では、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 がリリースされた時点での非常に重要な既知の問題および制限を一覧表示します。問題をカテゴリごとに記述します。

管理

次の表は、管理ユーザーインタフェースに関連した既知の問題を一覧したものです。

表 6 管理における既知の問題

ID 

概要 

6213014 

Windows 上の RESTART イベントは、指定された時間に起動されません。 

6213017 

Windows 上の RECONFIG イベントは、指定された時間に起動されません。 

6224535 

HTTP クライアントの timeout および retries パラメータは、管理インタフェースを使用して設定することはできません。

回避策

timeout パラメータのデフォルト値は 5 分ですが、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に timeout= 秒数 というパラメータを含めることによって設定できます。

retries パラメータのデフォルト値は 3 です。要求の再試行回数は、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に retries= 再試行回数 というパラメータを含めることによって 設定できます。

有効なタイムアウトは、timeout x retries となります。

6231297 

SOCKS 設定に変更を加えて、SOCKS サーバーの代わりに Proxy Server を再起動した場合は、「Restart Required」リンクが消えます。 

6241978 

Windows 上の管理インタフェースにアクセスする際にエラーが発生する可能性があります。 

回避策

システムの system32 ディレクトリにバージョン4.5.1 以降の libnspr4.dll が含まれていることを確認し、そのファイルを %install_dir%\bin\proxy\bin ディレクトリから system32 ディレクトリにコピーして、管理サーバーを再起動します。

キャッシュ

次の表は、キャッシュに関連した既知の問題を一覧したものです。

表 7 キャッシュにおける既知の問題

ID 

概要 

6229823 

新しいパーティションを追加すると、パーティションのサイズに関係なく、デフォルトのセクション s0.0 も作成されます。エラーファイルに警告メッセージが記録されます。 

回避策

cbuild ユーティリティーを使用して、新しいパーティションを追加するか、または新しいキャッシュパーティション下の s0.0 フォルダを削除し、プロキシサーバーを再起動します。

エラーメッセージは無視して構いません。 

マニュアル

次の表は、マニュアルに関連した既知の問題を一覧したものです。

表 8 マニュアルにおける既知の問題

ID 

概要 

6423487 

「Monitor Current Activity」のオンラインヘルプページに DNS 統計の有効化についての詳細が記載されていません。 

回避策

DNS 統計を有効にするには、次の手順に従います。 

1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Preferences」タブの「Configure System Preferences」リンクをクリックします。「Enable DNS」オプションで「Yes」を選択し、「OK」をクリックします。 

2. obj.conf ファイルに次の行を追加します。

Init cache-size="1024" expire="1200" fn="ip-dns-cache-init"

3. サーバーを再起動します。 

インストール

次の表は、インストールに関連した既知の問題を一覧したものです。

表 9 インストールにおける既知の問題

ID 

概要 

6205683 

Windows 上のコンソールインストールに失敗します。 

6255325 

root ユーザーでないユーザーが Proxy Server をインストールし、/var/opt/sun/install ディレクトリが存在しない場合、インストーラは例外をスローし、Linux でのインストールは失敗します。

6274424 

Windows で状態ファイルの defaultInstallDirectory の値が間違っています。インストーラでのデフォルトインストールディレクトリは c:\sun\ProxyServer40 ですが、「setup --savestate」コマンドを使用して生成された状態ファイルに c:\sun\ProxyServer40 がデフォルトインストールディレクトリとして存在しません。状態ファイルはデフォルトインストールディレクトリとして UNIX テンプレート値を表示します。

6353576 

サイレントアップグレードインストールが機能しません。 

国際化

次の表は、国際化に関連した既知の問題を一覧したものです。

表 10 国際化における既知の問題

ID 

概要 

6233080 

ルーティングが別のプロキシサーバーを使って設定されている場合、「Disable Proxying」オプションはマルチバイトデータ (URL エンコード) の URL では機能しません。 

6233090 

マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL をマップできません。 

6233093 

マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL のフィルタを作成できません。 

6233100 

取得中のページのマルチバイト文字列をリライトできません。 

6242032 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 7 章の「システムの詳細設定」節での Parent Array の説明が間違っています。正しい説明は、「親配列とは、プロキシまたはプロキシ配列メンバーがルーティングに使用するプロキシ配列のことです」。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。

6246562 

クラスタを使って別のロケールおよびプラットフォームにインストールされた一連のサーバーの停止に失敗します。 

回避策

各サーバーを個別に停止します。 

6253844 

ブラウザで zh-cn を簡体字中国語の優先言語の 1 つとして指定すると、オンラインヘルプが表示されません。 

回避策

ブラウザで zh-cn を簡体字中国語の唯一の優先言語として指定します。 

6255157 

Proxy Server 4.0.2 オンラインヘルプで、「Server-Preferences」ページのヘルプファイルの「上部フレーム」リンクに間違ったトピックが表示されます。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンラインヘルプでのみ修正されています。 

6275141 

Proxy Server 4.0.2 オンラインヘルプには、Proxy Server 4.0.3 管理インタフェースで削除されるため、ヘルプファイルで削除する必要がある「Configuring File Cache」の節が含まれています。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンラインヘルプでのみ修正されています。 

6295286 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 14 章の「逆プロキシの設定」節では、手順 5 で、「/」マッピングは管理インタフェースが自動的に表示する「Map Source Prefix:」テキストボックスの内容をユーザーが変更しない場合にのみ追加されることに注意を促す必要があります。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。

6297168 

異なるシステムエンコーディングでサーバーを起動すると、そのシステムエンコーディングのシステムによってエラーが発生し、エラーログに記録されます。管理サーバーから表示すると、エラーログには正しく表示されないシステムエンコーディングの文字が含まれる場合があります。 

回避策

エラーログが管理インタフェースで正しく表示できるように、ブラウザのエンコーディングを OS ロケールに合うように変更します。しかし、この手順は他のページに移動して「View Error Log」に戻るたびに必要となります。 

6300615 

ローカライズされたコアメッセージにメタタグがありません。 

6312044 

Proxy Server 4.0.2 オンラインヘルプには「Monitor Current Activity」ページのヘルプファイルにキャッシュ統計への参照があります。機能が Proxy Server 4.0.3 管理インタフェースから削除されているため、これらの参照は削除する必要があります。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンラインヘルプと 『管理ガイド 』でのみ修正されています。

6313959 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「ファイルキャッシュを設定するには」節の手順 1 の説明は誤っています。正しい説明は、「Server Manager から、「Caching」タブをクリックします」です。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。

6313960 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「バッチ更新を作成するには」節には、「Timing セクション」を参照する手順 10 があります。この手順は誤っています。「Set Cache Batch Updates」ページには「Timing セクション」がありません。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。

6316289 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の 第 12 章の「キャッシュのディレクトリ構造の構築」節には、図 12-2 ではなく、図 12-1 を参照する例が掲載されています。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。

6331044 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』のまえがきで、「マニュアルの使用」節に、Proxy Server 4 マニュアルの場所を指定しています。

http://docs.sun.com/app/docs/prod/s1.webproxys#hic

この節では、次の場所の Proxy Server 4.0.2 マニュアルを指示する必要があります。http://docs.sun.com/app/docs/coll/1311.2

この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 

6350957 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 5 章の「待機ソケットのセキュリティーの有効化」節では、セキュリティーは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。

また、第 8 章の「ユーザーとグループの指定」節では、セキュリティーは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。 

この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 

6384616 

Proxy Server 4.0.3 オンラインヘルプには書式設定のエラーがあります。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンライヘルプでのみ修正されています。 

6387901 

『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 11 章の「URL のプロキシ設定とルーティング」の「プロキシサーバーの連鎖」節では、次の形式でサーバー名とポート番号の両方を入力できる、と説明するべきです。「Routing」タブにある「Set Routing Preferences」ページの「Route Through Another Proxy」でサーバ名:ポート。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。

移行

次の表は、監視に関連した既知の問題を一覧したものです。

表 11 移行における既知の問題

ID 

概要 

6412129 

プロキシインスタンスが Proxy Server 3.6 から Proxy Server 4.0 に移行された場合、移行ツールは「Client IP Addressing Forwarding」の設定を変更しません。4.0 バージョンで「Client IP Addressing Forwarding」はデフォルトで「Blocked」に設定されています。3.6 バージョンで「Client IP Addressing Forwarding」はデフォルトで「Blocked」に設定されていません。結果として、この機能のデフォルト値が 3.6 と 4.0 で異なるため、動作が変わります。 

回避策

移行ツールの使用時に、移行されたインスタンスの obj.conf ファイル内で block-ip ObjectType に対応するエントリが見つからない場合は、obj.conf ファイルに次の行を追加します。

ObjectType fn="block-ip"

監視

次の表は、監視に関連した既知の問題を一覧したものです。

表 12 監視における既知の問題

ID 

概要 

6268536 

libnspr4.dll ファイルが system32 ディレクトリにない場合、Windows 上の SNMP は機能しません。

回避策

システムの system32 ディレクトリにバージョン4.5.1 以降の libnspr4.dll が含まれていることを確認し、そのファイルを %install_dir%\bin\proxy\bin ディレクトリから system32 ディレクトリにコピーして、管理サーバーを再起動します。

SOCKS

次の表は、SOCKS に関連した既知の問題を一覧したものです。

表 13 SOCKS における既知の問題

ID 

概要 

6245453 

更新抑制機能は GUI に表示され、「Server Manager」>「SOCKS」>「Configure SOCKS v5」ページに説明がありますが、この機能は実装されていません。 

6263389 

Windows で同じポートを使用して SOCKS の 2 つのインスタンスを起動すると、エラーがレポートされません。 

6285791 

JES4 の SOCKS サーバーの start コマンド行の問題はこのリリースで修正されましたが、JES4 インストールで作成された既存のインスタンスでは、最新の 4.0.3 パッチにアップグレードしたあとも問題が残ります。アップグレード後に作成された新しいインスタンスにはこの問題はありません。この問題は、Web Proxy Server のスタンドアロンインストールでは発生しません。

お問い合わせ先

Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 の使用にあたって問題が発生した場合は、以下のいずれかの方法で Sun のカスタマサポートにお問い合わせください。

次の情報をお知らせください。

Sun ではマニュアルの改善に努めており、皆様のご意見、ご提案を歓迎いたします。ご意見は http://docs.sun.com/app/docs/form/comments