この節では、Sun Java System Web Proxy Server 4.0.3 がリリースされた時点での非常に重要な既知の問題および制限を一覧表示します。問題をカテゴリごとに記述します。
次の表は、管理ユーザーインタフェースに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 6 管理における既知の問題
ID |
概要 |
6213014 |
Windows 上の RESTART イベントは、指定された時間に起動されません。 |
6213017 |
Windows 上の RECONFIG イベントは、指定された時間に起動されません。 |
6224535 |
HTTP クライアントの timeout および retries パラメータは、管理インタフェースを使用して設定することはできません。 回避策 timeout パラメータのデフォルト値は 5 分ですが、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に timeout= 秒数 というパラメータを含めることによって設定できます。 retries パラメータのデフォルト値は 3 です。要求の再試行回数は、obj.conf ファイルの http-client-config SAF に retries= 再試行回数 というパラメータを含めることによって 設定できます。 有効なタイムアウトは、timeout x retries となります。 |
6231297 |
SOCKS 設定に変更を加えて、SOCKS サーバーの代わりに Proxy Server を再起動した場合は、「Restart Required」リンクが消えます。 |
6241978 |
Windows 上の管理インタフェースにアクセスする際にエラーが発生する可能性があります。 回避策 システムの system32 ディレクトリにバージョン4.5.1 以降の libnspr4.dll が含まれていることを確認し、そのファイルを %install_dir%\bin\proxy\bin ディレクトリから system32 ディレクトリにコピーして、管理サーバーを再起動します。 |
次の表は、キャッシュに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 7 キャッシュにおける既知の問題
ID |
概要 |
6229823 |
新しいパーティションを追加すると、パーティションのサイズに関係なく、デフォルトのセクション s0.0 も作成されます。エラーファイルに警告メッセージが記録されます。 回避策 cbuild ユーティリティーを使用して、新しいパーティションを追加するか、または新しいキャッシュパーティション下の s0.0 フォルダを削除し、プロキシサーバーを再起動します。 エラーメッセージは無視して構いません。 |
次の表は、マニュアルに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 8 マニュアルにおける既知の問題
ID |
概要 |
6423487 |
「Monitor Current Activity」のオンラインヘルプページに DNS 統計の有効化についての詳細が記載されていません。 回避策 DNS 統計を有効にするには、次の手順に従います。 1. サーバーマネージャーにアクセスし、「Preferences」タブの「Configure System Preferences」リンクをクリックします。「Enable DNS」オプションで「Yes」を選択し、「OK」をクリックします。 2. obj.conf ファイルに次の行を追加します。 Init cache-size="1024" expire="1200" fn="ip-dns-cache-init" 3. サーバーを再起動します。 |
次の表は、インストールに関連した既知の問題を一覧したものです。
表 9 インストールにおける既知の問題
ID |
概要 |
6205683 |
Windows 上のコンソールインストールに失敗します。 |
6255325 |
root ユーザーでないユーザーが Proxy Server をインストールし、/var/opt/sun/install ディレクトリが存在しない場合、インストーラは例外をスローし、Linux でのインストールは失敗します。 |
6274424 |
Windows で状態ファイルの defaultInstallDirectory の値が間違っています。インストーラでのデフォルトインストールディレクトリは c:\sun\ProxyServer40 ですが、「setup --savestate」コマンドを使用して生成された状態ファイルに c:\sun\ProxyServer40 がデフォルトインストールディレクトリとして存在しません。状態ファイルはデフォルトインストールディレクトリとして UNIX テンプレート値を表示します。 |
6353576 |
サイレントアップグレードインストールが機能しません。 |
次の表は、国際化に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 10 国際化における既知の問題
ID |
概要 |
6233080 |
ルーティングが別のプロキシサーバーを使って設定されている場合、「Disable Proxying」オプションはマルチバイトデータ (URL エンコード) の URL では機能しません。 |
6233090 |
マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL をマップできません。 |
6233093 |
マルチバイトデータ (URL エンコード) の URL のフィルタを作成できません。 |
6233100 |
取得中のページのマルチバイト文字列をリライトできません。 |
6242032 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 7 章の「システムの詳細設定」節での Parent Array の説明が間違っています。正しい説明は、「親配列とは、プロキシまたはプロキシ配列メンバーがルーティングに使用するプロキシ配列のことです」。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6246562 |
クラスタを使って別のロケールおよびプラットフォームにインストールされた一連のサーバーの停止に失敗します。 回避策 各サーバーを個別に停止します。 |
6253844 |
ブラウザで zh-cn を簡体字中国語の優先言語の 1 つとして指定すると、オンラインヘルプが表示されません。 回避策 ブラウザで zh-cn を簡体字中国語の唯一の優先言語として指定します。 |
6255157 |
Proxy Server 4.0.2 オンラインヘルプで、「Server-Preferences」ページのヘルプファイルの「上部フレーム」リンクに間違ったトピックが表示されます。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンラインヘルプでのみ修正されています。 |
6275141 |
Proxy Server 4.0.2 オンラインヘルプには、Proxy Server 4.0.3 管理インタフェースで削除されるため、ヘルプファイルで削除する必要がある「Configuring File Cache」の節が含まれています。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンラインヘルプでのみ修正されています。 |
6295286 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 14 章の「逆プロキシの設定」節では、手順 5 で、「/」マッピングは管理インタフェースが自動的に表示する「Map Source Prefix:」テキストボックスの内容をユーザーが変更しない場合にのみ追加されることに注意を促す必要があります。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6297168 |
異なるシステムエンコーディングでサーバーを起動すると、そのシステムエンコーディングのシステムによってエラーが発生し、エラーログに記録されます。管理サーバーから表示すると、エラーログには正しく表示されないシステムエンコーディングの文字が含まれる場合があります。 回避策 エラーログが管理インタフェースで正しく表示できるように、ブラウザのエンコーディングを OS ロケールに合うように変更します。しかし、この手順は他のページに移動して「View Error Log」に戻るたびに必要となります。 |
6300615 |
ローカライズされたコアメッセージにメタタグがありません。 |
6312044 |
Proxy Server 4.0.2 オンラインヘルプには「Monitor Current Activity」ページのヘルプファイルにキャッシュ統計への参照があります。機能が Proxy Server 4.0.3 管理インタフェースから削除されているため、これらの参照は削除する必要があります。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンラインヘルプと 『管理ガイド 』でのみ修正されています。 |
6313959 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「ファイルキャッシュを設定するには」節の手順 1 の説明は誤っています。正しい説明は、「Server Manager から、「Caching」タブをクリックします」です。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6313960 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 12 章の「バッチ更新を作成するには」節には、「Timing セクション」を参照する手順 10 があります。この手順は誤っています。「Set Cache Batch Updates」ページには「Timing セクション」がありません。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6316289 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の 第 12 章の「キャッシュのディレクトリ構造の構築」節には、図 12-2 ではなく、図 12-1 を参照する例が掲載されています。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6331044 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』のまえがきで、「マニュアルの使用」節に、Proxy Server 4 マニュアルの場所を指定しています。 http://docs.sun.com/app/docs/prod/s1.webproxys#hic この節では、次の場所の Proxy Server 4.0.2 マニュアルを指示する必要があります。http://docs.sun.com/app/docs/coll/1311.2 この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6350957 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 5 章の「待機ソケットのセキュリティーの有効化」節では、セキュリティーは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。 また、第 8 章の「ユーザーとグループの指定」節では、セキュリティーは逆プロキシモードでのみ有効にすることができ、順プロキシモードでは有効にできないことが述べられていません。 この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
6384616 |
Proxy Server 4.0.3 オンラインヘルプには書式設定のエラーがあります。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのオンライヘルプでのみ修正されています。 |
6387901 |
『Proxy Server 4.0.2 管理ガイド』の第 11 章の「URL のプロキシ設定とルーティング」の「プロキシサーバーの連鎖」節では、次の形式でサーバー名とポート番号の両方を入力できる、と説明するべきです。「Routing」タブにある「Set Routing Preferences」ページの「Route Through Another Proxy」でサーバ名:ポート。この問題は 4.0.3 リリースの英語バージョンのマニュアルでのみ修正されています。 |
次の表は、監視に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 11 移行における既知の問題
ID |
概要 |
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6412129 |
プロキシインスタンスが Proxy Server 3.6 から Proxy Server 4.0 に移行された場合、移行ツールは「Client IP Addressing Forwarding」の設定を変更しません。4.0 バージョンで「Client IP Addressing Forwarding」はデフォルトで「Blocked」に設定されています。3.6 バージョンで「Client IP Addressing Forwarding」はデフォルトで「Blocked」に設定されていません。結果として、この機能のデフォルト値が 3.6 と 4.0 で異なるため、動作が変わります。 回避策 移行ツールの使用時に、移行されたインスタンスの obj.conf ファイル内で block-ip ObjectType に対応するエントリが見つからない場合は、obj.conf ファイルに次の行を追加します。 ObjectType fn="block-ip" |
次の表は、監視に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 12 監視における既知の問題
ID |
概要 |
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6268536 |
libnspr4.dll ファイルが system32 ディレクトリにない場合、Windows 上の SNMP は機能しません。 回避策 システムの system32 ディレクトリにバージョン4.5.1 以降の libnspr4.dll が含まれていることを確認し、そのファイルを %install_dir%\bin\proxy\bin ディレクトリから system32 ディレクトリにコピーして、管理サーバーを再起動します。 |
次の表は、SOCKS に関連した既知の問題を一覧したものです。
表 13 SOCKS における既知の問題
ID |
概要 |
6245453 |
更新抑制機能は GUI に表示され、「Server Manager」>「SOCKS」>「Configure SOCKS v5」ページに説明がありますが、この機能は実装されていません。 |
6263389 |
Windows で同じポートを使用して SOCKS の 2 つのインスタンスを起動すると、エラーがレポートされません。 |
6285791 |
JES4 の SOCKS サーバーの start コマンド行の問題はこのリリースで修正されましたが、JES4 インストールで作成された既存のインスタンスでは、最新の 4.0.3 パッチにアップグレードしたあとも問題が残ります。アップグレード後に作成された新しいインスタンスにはこの問題はありません。この問題は、Web Proxy Server のスタンドアロンインストールでは発生しません。 |