URL には指定する正規表現パターンに一致する複数の設定パラメータ値を指定できます。この機能により、キャッシュされたドキュメントの種類に基づいて、プロキシキャッシュを詳細に制御できます。キャッシュの設定では、次の項目を指定します。
キャッシュのデフォルト
認証が必要なページをキャッシュする方法
クエリーをキャッシュする方法
キャッシュファイルの最小および最大サイズ
キャッシュされたドキュメントの更新頻度
キャッシュの有効期限ポリシー
クライアント割り込みの場合のキャッシュ動作
配信元サーバーへの接続が失敗した場合のキャッシュ動作
特定のリソースのキャッシュデフォルトを「Derived configuration」か「Don’t cache」のいずれかに設定した場合、キャッシュ設定オプションは「Set Caching Configuration」ページに表示されません。ただし、リソースにキャッシュデフォルトの「Cache」を選択した場合は、複数のほかの設定項目を指定することができます。
サーバーマネージャーにアクセスし、「Caching」タブをクリックします。
「Set Caching Configuration」ページをクリックします。
「Set Caching Configuration」ページが表示されます。
ドロップダウンリストからリソースを選択するか、「Regular Expression」ボタンをクリックして正規表現を入力し、「了解」をクリックします。
設定情報を変更します。
[了解]をクリックします。
「Restart Required」をクリックします。
「Apply Changes」ページが表示されます。
「Restart Proxy Server」ボタンをクリックして、変更を適用します。
次の節では、ニーズに最も適した設定を決定する際に役に立つ情報が含まれています。
プロキシサーバーでは、特定のリソースに対するキャッシュデフォルトを指定できます。リソースは指定した特定の基準と一致する、ファイルの一種です。たとえば、サーバーがドメイン company.com からすべてのドキュメントを自動的にキャッシュするように設定するには、次の正規表現を作成します。
[a-z] *://[^/:]\\.company\\.com.*.
デフォルトでは、「Cache」オプションが選択されています。サーバーはキャッシュ可能なすべてのドキュメントを上記のドメインから自動的にキャッシュします。
特定のリソースのキャッシュデフォルトを、「Derived configuration」か「Don’t cache」のいずれかに設定した場合、そのリソースのキャッシュを設定する必要はありません。ただし、リソースにキャッシュデフォルトの「Cache」を選択した場合は、複数のほかの設定項目を指定することができます。これらの項目のリストについては、「キャッシュの設定」を参照してください。
HTTP、FTP、および Gopher のキャッシュデフォルトも設定できます。
サーバーのキャッシュにユーザー認証が必要なファイルを保存できます。プロキシサーバーはキャッシュ内のファイルにタグを付け、ユーザーがファイルを要求した場合に、リモートサーバーからの認証が必要なファイルとして認識できるようにします。
プロキシサーバーはリモートサーバーの認証方式を判断できず、ユーザーの ID やパスワードのリストを持たないため、認証を必要とするドキュメントが要求されるたびにリモートサーバーで最新状態チェックを強制的に実行します。したがって、ユーザーはファイルにアクセスするために ID とパスワードを入力する必要があります。ユーザーがブラウザセッションで以前にそのサーバーにアクセスしている場合、ブラウザにより認証情報が自動的に送信され、ユーザーに入力が要求されません。
認証を必要とするページのキャッシュを有効に設定していない場合、プロキシはそれらをキャッシュしません。これはデフォルトの動作です。
クエリーのキャッシュは HTTP ドキュメントでのみ有効です。キャッシュされるクエリーの長さを制限できます。またはクエリーのキャッシュを完全に禁止することができます。クエリーが長くなると、繰り返される可能性が低くなるため、キャッシュの有用性も低くなります。
アクセス方式を GET にする、ドキュメントは保護されない (認証されたページのキャッシュを有効にしている場合を除く)、応答には少なくとも Last-modified ヘッダーを含める。この制限では、クエリーエンジンに対して、クエリー結果のドキュメントがキャッシュ可能であることを示す必要があります。
Last-modified ヘッダーが含まれている場合は、クエリーエンジンはキャッシュを有効にするために条件付き GET メソッド (If-modified-since ヘッダーを使用) をサポートする必要があります。含まれていない場合は、Expires ヘッダーを返す必要があります。
プロキシサーバーにキャッシュされるファイルに最小および最大サイズを設定できます。高速ネットワーク接続を確立している場合、最小サイズを設定してください。高速接続を使用している場合、小さい容量のファイルはすぐに取得できるため、サーバーはファイルをキャッシュする必要がありません。この例では、大容量のファイルのみキャッシュが必要になります。最大ファイルサイズを設定することで、大容量のファイルによりプロキシのディスク容量が占有されるのを防ぐことができます。
最新状態のチェックポリシーにより、HTTP ドキュメントを常に最新状態に保つことができます。また、プロキシサーバーに更新間隔を指定することもできます。
Last-modified 要素または明示的な有効期限情報を使用して、有効期限ポリシーを設定できます。
ドキュメントの一部のみが取得され、クライアントがデータ転送に割り込む場合、プロキシにはドキュメントをキャッシュするために、ドキュメントの取得を終了させることができます。プロキシのデフォルトでは、ドキュメントの 25 パーセント以上が取得された場合、キャッシュのためドキュメントの取得を終了します。それ以外の場合、プロキシはリモートサーバー接続を終了し、不完全なファイルを削除します。クライアント割り込みの割合は、高くしたり低くしたりすることができます。
配信元サーバーに到達できないため、古いドキュメントの最新状態チェックに失敗する場合、プロキシがキャッシュの古いドキュメントを送信するかどうかを指定できます。