Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.15 リリースノート

製品マニュアル

iPlanet Web Proxy Server 4.0 のマニュアルは、次のいくつかの方法で提供されます。

Proxy Server 4.0.14 が、Proxy Server 4.0 のドキュメントセットの全体が更新された最後のリリースとなります。4.0.14 リリースのあとで Proxy Server 4.0 のマニュアルに加えられた更新と修正は、このリリースノートに記載されています。「4.0.14 のマニュアルに対する修正と更新」を参照してください。

Proxy Server 4.0.14 のドキュメントセットは http://docs.sun.com/coll/1311.14 で入手できます。Proxy Server への導入としては、次の表に示されている順序でマニュアルを参照してください。

表 2 iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 のドキュメントセット

ドキュメントのタイトル 

内容 

『Release Notes』

Proxy Server のリリースに関する情報

  • ソフトウェアおよびマニュアルについての最新情報

  • 新機能

  • サポートされるプラットフォームおよび環境

  • システム要件

  • 既知の問題と回避策

『Installation and Migration Guide』

以下のインストールおよび移行作業の実行 

  • iPlanet Web Proxy Server のインストール

  • バージョン 3.6 からバージョン 4.0 への移行

『管理ガイド』

次の管理作業の実行 

  • 管理およびコマンド行インタフェースの使用

  • サーバー環境の設定

  • ユーザーとグループの管理

  • サーバーアクティビティーの監視およびログ

  • サーバー保護のための証明書および公開鍵暗号の使用

  • サーバーアクセスの制御

  • URL のプロキシ処理およびルーティング

  • キャッシュ

  • コンテンツのフィルタリング

  • 逆プロキシの使用

  • SOCKS の使用

『構成ファイルリファレンス』

設定ファイルの編集 

『 NSAPI Developer’s Guide』

カスタム NSAPI (Netscape Server Application Programming Interface) プラグインの作成

『Performance Tuning, Sizing, and Scaling Guide』

パフォーマンスを最適化するための iPlanet Web Proxy Server のチューニング  

4.0.14 のマニュアルに対する修正と更新

次の節では、Proxy Server 4.0.14 のマニュアルに加えられた修正と更新について説明します。

admin.conf ファイルに関する情報

install-dir/proxyadmserv/config ディレクトリに格納されている admin.conf ファイルは、Proxy Server が維持する内部用構成ファイルです。このファイルは変更しないでください。

<Client> タグの日付/時刻パラメータに関する情報

Proxy Server 4.0.15 では <Client> タグの新しいパラメータがいくつかサポートされていますが、これらのパラメータの説明を次の表に示します。

パラメータ 

説明 

date-start および date-end

これら 2 つのパラメータは、時間間隔の開始日付と終了日付をそれぞれ指定します。これらは UNIX の date コマンドの書式の値を取りますが、タイムゾーンの指定は除外します。さらに、date コマンドの書式の平日部分は省略可能です。

day-start および day-end

これら 2 つのパラメータは、1 月の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは 1 から 31 までの範囲の値を取ります。 

month-start および month-end

これら 2 つのパラメータは、1 年の中の月間隔の開始月と終了月をそれぞれ指定します。これらは値 JanFebMarAprMayJunJulAugSepOctNov、および Dec を取ります。

time-start および time-end

これら 2 つのパラメータは、1 日の中の時刻間隔の開始時刻と終了時刻をそれぞれ指定します。これらは、24 時間形式の書式 hour:minute:second の値を取ります。

weekday-start および weekday-end

これら 2 つのパラメータは、1 週間の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは値 SunMonTueWedThuFri、および Sat を取ります。

um-define-junction SAF の disable-javascript-rewrite パラメータに関する情報

Proxy Server 4.0.15 では、Init ディレクティブの um-define-junction SAF 用の新しいパラメータ disable-javascript-rewrite がサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ 

説明 

disable-javascript-rewrite 

(省略可能) has-javascript パラメータが yes に設定されている場合に JavaScript 変数の名前に対してマッチングさせる正規表現。名前が正規表現にマッチした変数は書き換えられません (has-javascriptyes に設定されていると、通常であれば書き換えられます)。このパラメータのデフォルト値はありません。

http-client-config SAF の forward-unread-request-body パラメータに関する情報

『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』「http-client-config」には、Proxy Server 4.0.14 で使用可能になった forward-unread-request-body パラメータに関する情報は含まれていません。次の表に、このパラメータに関する情報を示します。

パラメータ 

説明 

forward-unread-request-body 

(省略可能) 要求ヘッダーとは別の TCP パケットとして到着した要求本体を元のサーバーに転送すべきかどうかを示すブール値。デフォルト値は false ですが、これは、要求ヘッダーとは別の TCP パケットとして到着した要求本体が元のサーバーに転送されないことを意味します。

obj.conf ファイルの <Include> タグに関する情報

Proxy Server 4.0.15 では、obj.conf ファイルの新しいタグがサポートされています。このタグ <Include> は別のファイルの内容を obj.conf ファイルにインクルードします。したがって事実上、構成情報を管理しやすいように obj.conf の内容を複数のファイルに分割することが可能となります。

<Include> タグの構文は次のとおりです。

<Include>
  filename
</Include>

ここで filename は、obj.conf 内の <Include> タグの位置にインクルードされるファイルの名前です。

<Include> タグを使用する際には次の点に留意してください。

dns-config SAFの lookup-ipv6-first パラメータに関する情報

Proxy Server 4.0.15 では、DNS ディレクティブの dns-config SAF 用の新しいパラメータ lookup-ipv6-first がサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ 

説明 

lookup-ipv6–first 

(省略可能) IPv6、IPv4 のどちらのアドレスを先に検索するかを指定するブール値。デフォルト値は false ですが、これは、IPv4 アドレスが先に検索されることを意味します。

NameTrans ディレクティブの regexp-redirect 関数に関する情報

『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』「NameTrans」には、regexp-redirect 関数についての情報が含まれていません。この関数についての情報を次に示します。

regexp-redirect

NameTrans クラスのディレクティブに適用可能です。

regexp-redirect 関数を使うと、URL を変更し、その更新後の URL をクライアントに送信することができます。クライアントが古いパスでサーバーにアクセスすると、サーバーはその要求を新しい URL に対する要求として処理します。

パラメータ

次の表では、regexp-redirect 関数のパラメータについて説明します。

パラメータ 

説明 

from

マッチング対象となる要求 URI の接頭辞の正規表現。 

url/url-prefix

url は、クライアントに返す完全な URL を指定します。url-prefix は、クライアントに返す新しい URL 接頭辞を指定します。from 接頭辞がこの URL 接頭辞で単純に置き換えられます。これらのパラメータを一緒に使用することはできません。

escape

(省略可能) URL に対して util_uri_escape を実行したあとで URL を送信するようにサーバーに指示するフラグ。これは yesno のいずれかにすべきです。デフォルトは yes です。

util_uri_escape の詳細については、『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 NSAPI Developer’s Guide』を参照してください。

bucket

(省略可能) obj.conf のすべての関数に共通します。

send-error SAF の status-code および status-desc パラメータに関する情報

Proxy Server 4.0.15 では、Service および Error ディレクティブの send-error SAF 用の新しいパラメータが 2 つサポートされています。次の表に、これらの新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ 

説明 

status-code 

(省略可能) HTTP 応答に設定すべき状態コードを指定します。これは、code パラメータとは異なります。codesend-error SAF の実行を起動するエラーコードを指定するのに対し、status-code は、send-error SAF によって生成される応答に設定すべき状態コードを指定するからです。

status-desc 

(省略可能) 状態コードの理由を表す文字列を指定します。

magnus.conf ファイルの新しいディレクティブに関する情報

この節では、magnus.conf ファイルに追加されたディレクティブの一覧を示します。これらのディレクティブは、『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』の第 3 章「Syntax and Use of the magnus.conf File」には記載されていません。

表 3 magnus.conf ディレクティブ

パラメータ 

有効な値 

説明 

ChannelPoolMonitorInterval

任意の秒数 

(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、チャネルプールの期限切れの接続または閉じられた接続を確認する頻度 (秒単位) を指定します。この値は、ChannelPoolValidatetrue に設定されている場合に使用されます。デフォルト値は 30 です。

ChannelPoolValidate

truefalse

(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、ChannelPoolMonitorInterval 秒ごとに、チャネルプールの期限切れの接続または閉じられた接続を積極的に確認するようにします。デフォルト値は false です。

ChannelReuseValidate

truefalse

(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、チャネルプール内のチャネルを、再利用する前に検証するようにします。デフォルト値は false です。

FtpPoolSize

1 – 65536

(4.0.12 リリースで追加されました。) FTP 接続プールのサイズを指定します。デフォルト値は 256 です。 

FtpPoolLife

1 – 65536

(4.0.12 リリースで追加されました。) 接続の寿命を秒単位で指定します。これは、監視スレッドによって閉じられるまでに FTP 接続がプール内で未使用の状態を保持している時間です。デフォルト値は 3600 です。 

FtpPoolMonitorThread

OFF

(4.0.12 リリースで追加されました。) FTP スレッドの機能の監視に関するブール値を指定します。デフォルトは ON です。

FtpPoolMonitorLevel

0

(4.0.12 リリースで追加されました。) 整数値を指定します。0 に設定すると、プール監視スレッドが接続の有効/死んでいるをチェックします。 

1 に設定すると、接続に対して NOOP コマンドが送信され、応答を待機します。応答の取得に失敗すると、プールから接続が削除されます。デフォルトレベルは 1 です。

FtpPoolMonitorInterval

30 – 65536

(4.0.12 リリースで追加されました。) プールの接続の監視間隔を秒単位で表す整数値を指定します。デフォルト値は 30 です。 

LDAPPoolMonitorThread

ブール型の値を取ります。 

(4.0.12 リリースで追加されました。) TRUE に設定すると、ldap 接続プールを一定の間隔で監視する ldap プール監視スレッドが作成されます。デフォルト値は FALSE です。

LDAPPoolMonitorInterval

整数の引数を取ります。  

(4.0.12 リリースで追加されました。) ldap プール監視スレッドが ldap 接続プールを検査する間隔を指定します。デフォルト値は 30 です。

LDAPPoolRevalidate

ブール型の値を取ります。 

(4.0.12 リリースで追加されました。) TRUE に設定すると、接続プールから取得されたすべての接続は、呼び出し元に渡される前に「再検証」されます。デフォルト値は FALSE です。

RouteOfflineCheckInterval

整数値を取ります。 

(4.0.15 リリースで追加されました。) ルーティングサブシステムによってオフラインとしてマークされたゲートウェイに対して Proxy Server が健全性検査を実行する間隔を、秒単位で指定します。デフォルト値は 30 です。

ドキュメント、サポート、およびトレーニング

Oracle Web サイトには、次の追加リソースに関する情報が用意されています。

製品資料の検索

製品ドキュメントの検索には、docs.sun.com Web サイトからだけでなく検索エンジンも使用することができ、その場合は検索フィールドに次の構文を入力します。


search-term site:docs.sun.com

たとえば、「proxy」を検索するには、次のように入力します。


proxy site:docs.sun.com

検索に java.sun.comwww.sun.comdevelopers.sun.com などのほかの Oracle Web サイトも含めるには、「docs.sun.com」の代わりに「sun.com」を検索フィールドに入力します。

サードパーティー Web サイトの参照

このマニュアルでは、サードパーティーが提供している URL で関連する追加情報を参照します。


注 –

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