OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル

コマンド行エディタ

OpenBoot では、ユーザーインタフェース用として (一般的なテキストエディタである EMACS のような) コマンド行エディタ、いくつかのオプションで使用する拡張機能、および、履歴用機能を実装しています。これらのツールを使用して、前のコマンドを入力し直さないで再び実行して、現在のコマンド行を編集して入力エラーを修正し、また前のコマンドを呼び出して変更することができます。

表 4-24に、ok プロンプト時に使用できる行編集用のコマンドを示します。

表 4-24 コマンド行エディタ用必須キー操作コマンド

操作キー 

 

説明 

Return (Enter) 

現在の行の編集を終了し、カーソルの現在の位置に関係なく、表示されている 1 行全部をインタプリタに渡します。 

Control-B 

1 文字位置戻ります。 

Escape B 

 

1 語戻ります。 

Control-F 

1 文字位置進みます。 

Escape F 

 

1 語進みます。 

Control-A 

行の始めまで戻ります。 

Control-E 

行の終わりに進みます。 

Delete 

前の 1 文字を消去します。 

Backspace 

前の 1 文字を消去します。 

Control-H 

前の 1 文字を消去します。 

Escape H 

語の初めからカーソルの直前まで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-W 

語の初めからカーソルの直前まで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-D 

カーソル位置の次の文字を消去します。 

Escape D 

カーソル位置から語の終りまで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-K 

カーソル位置から行の終りまで消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-U 

1 行を全部消去し、消去した文字を保存バッファーに格納します。 

Control-R 

1 行を表示しなおします。 

Control-Q 

次の文字の前に引用符を付けます (制御文字を挿入できます)。 

Control-Y 

保存バッファーの内容をカーソル位置の前に挿入します。 

コマンド行履歴の拡張機能として、前に入力したコマンドを EMACS のようなコマンド履歴バッファーに保存できます。このバッファーは 8 エントリ以上入れることができます。保存したコマンドは、バッファー内を前後に移動することにより、再び呼び出すことができます。呼び出したコマンドは、編集したり、(Return キーを押して) 再び実行することができます。表 4-25にコマンド行履歴拡張用のキーを示します。

表 4-25 コマンド行履歴用キー操作コマンド

操作キー 

説明 

Control-P 

コマンド履歴バッファー内の 1 行前のコマンド行を表示します。 

Control-N 

コマンド履歴バッファー内の次のコマンド行を表示します。 

Control-L 

コマンド履歴バッファーすべてを表示します。 

コマンド名補完機能では、ワードのすでに入力した部分に基づいて辞書から 1 つまたはそれ以上の一致するワードを検索して、長い Forth のワード名を補完します。ワードの一部を入力した後にコマンド補完キー操作として「Control-Space」を押すと、システムは次のように応答します。

表 4-26にコマンド補完拡張用のキーを示します。

表 4-26 コマンド補完用キー操作コマンド

操作キー 

説明 

Control-Space 

現在のワードの名前を補完します。 

Control-? 

現在のワードのすべての一致候補を表示します。 

Control-/ 

現在のワードのすべての一致候補を表示します。