boot は通常はオペレーティングシステムを起動するために使用しますが、任意のクライアントプログラムを読み込み、実行する場合にも使用できます。起動は通常は自動的に行われますが、ユーザーがユーザーインタフェースから開始することもできます。
boot プロセスは次のとおりです。
最後のリセット後にクライアントプログラムを実行している場合は、マシンがリセットされることがあります。(リセットが実行されるかどうかは、実装によります。)
デバイスは、boot コマンド行を読み取って起動デバイスと起動引数に従って選択されます。boot コマンドの形式によっては、起動デバイスや起動引数の値はシステム変数から獲得されます。
デバイスツリー上の /chosen ノードの bootpath、bootargs 特性には選択された値が設定されます。
選択されたプログラムが、選択されたデバイスのタイプによって決まるプロトコルに従ってメモリーに読み込まれます。たとえば、ディスク起動の場合はディスクの先頭から特定の数のブロックが読まれ、テープ起動の場合は特定のテープファイルが読まれることになります。
読み込まれたプログラムが実行されます。プログラムの動作は、(存在する場合) 選択されたシステム変数に設定されていたか、コマンド行で boot コマンドに渡された引数文字列によってさらに制御されることがあります。
boot [device-specifier] [arguments] |
ただし、device-specifier と arguments は省略可能です。boot コマンドの使用に関する詳細については、「上級ユーザー向けの起動」を参照してください。