OpenBoot 3.x コマンド・リファレンスマニュアル

dlbin を使って FCode またはバイナリ実行ファイルをシリアルポート A から読み込む

dlbin で読み込む FCode プログラムまたはバイナリプログラムは、Client プログラムヘッダー ファイルでなければなりません。dlbin は、それらのファイルを Client プログラムヘッダー で示されるエントリポイントに読み込みます。バイナリファイルを 4000 (16 新数) にリンクします。最新バージョンの FCode トークン生成プログラムは、エントリポイントを 4000 として Client プログラムヘッダーファイルを作成します。

シリアルラインを通してファイルを読み込むには、要求に応じてファイルを転送できるマシン (つまり「サーバー」) にテストシステムのシリアルポート ttya を接続します。サーバーの端末エミュレータを起動し、その端末エミュレータを使用して dlbin を使用するファイルをダウンロードします。

次の例では、Solaris の端末エミュレータ tip を使用するものとします。(この手順についての詳細は、付録 A 「TIP 接続の設定」を参照してください。)

  1. テストシステムの ok プロンプトで、次のように入力します。


    ok dlbin
    

    サーバーの tip ウィンドウで次のように入力します。


    ‾c
    

    これによりコマンド行を表示します。このコマンド行を使用してサーバーに UNIX コマンドを発行できます。


    注 -

    C は大文字で入力する必要があります。



    注 -

    tip は、 がコマンド行上の最初の文字の場合、この文字を tip コマンドとして認識します。tip‾C を認識できなかった場合は、tip ウィンドウに Enter を入力し、もう一度 ‾C を入力します。


  1. "local command" プロンプトで、cat を使用してファイルを転送します。


    ‾C (local command) cat filename
    (Away two seconds)

    ダウンロードが終了すると、tip(Away n seconds) の形式のメッセージを表示し、テストシステム側の画面に再び ok プロンプトが現れます。

    FCode プログラムを実行するには、次のように入力します。


    ok 4000 1 byte-load
    

    ダウンロードしたプログラムを実行するには、次のように入力します。


    ok go