OpenBoot 2.x コマンド・リファレンスマニュアル

データを辞書へコンパイルする

表 4-9 に、データを辞書へコンパイルするためのコマンドを示します。

表 4-9 辞書コンパイルコマンド

コマンド  

スタックダイアグラム 

説明 

,

( n -- ) 

数値を辞書に入れます。 

c,

( byte -- ) 

1 バイトを辞書に入れます。 

w,

( word -- ) 

16 ビット数値を辞書に入れます。 

l,

( quad -- ) 

32 ビット数値を辞書に入れます。  

[

( -- ) 

解釈を開始します。 

]

( -- ) 

解釈を終了し、コンパイルを再開します。 

allot

( n -- ) 

辞書に n バイトを割り当てます。

>body

( xt -- a-addr ) 

実行トークンからデータフィールドアドレスを見つけます。 

body>

( a-addr -- xt ) 

データフィールドアドレスから実行トークンを見つけます。 

compile

( -- ) 

次のワードを実行時にコンパイルします。 

[compile] name

( -- ) 

次の (すぐ次の) ワードをコンパイルします。  

forget namep

( -- ) 

指定されたワードとそれ以降の全ワードを辞書から削除します。 

here

( -- addr ) 

辞書の先頭アドレス。 

immediate

( -- ) 

最後の定義を即値としてマークします。 

to name

( n -- ) 

defer ワードまたは value に新しい処理を実装します。

literal

( n -- ) 

数値をコンパイルします。 

origin

( -- addr ) 

Forth システムの開始アドレスを返します。 

patch new-word old-word word-to-patch

( -- ) 

old-wordword-to-patchnew-word に置き換えます。

(patch

( new-n old-n xt -- ) 

Replace old-nxt によって示されるワードの new-n に置き換えます。

recursive

( -- ) 

辞書内のコンパイル中のコロン定義の名前を表示可能にし、したがって、そのワードの名前をそれ自身の定義内で再帰的に使用可能にします。 

state

( -- addr ) 

コンパイル状態のゼロ以外の変数。