この節では、2.0 より前の Solaris オペレーティング環境で発生する tip の障害の解決方法について説明します。
tip にかかわる障害は、次のような場合に発生することがあります。
ロックディレクトリがなくなっているか、誤っている。
/usr/spool/uucp という名前のディレクトリが必要です。所有者は uucp で、モードは drwxr-sr-x です。
ttyb がログイン用に有効になっている。
/etc/ttytab 内の ttyb (または使用しているシリアルポート) のステータスフィールドを off に設定してなければなりません。このエントリを変更する必要がある場合は、必ず root になって kill -HUP 1を実行してください (init(8) マニュアルページを参照)。
/dev/ttyb がアクセスできない。
ときどき、プログラムが /dev/ttyb (使用するシリアルポート) のモードを変更してしまい、アクセスできなくなることがあります。/dev/ttyb のモードが crw-rw-rw- に設定されていることを確認してください。
シリアルラインがタンデムモードになっている。
tip 接続がタンデムモードの場合は、オペレーティングシステムはときどき (特に他のウィンドウのプログラムが大量に出力しているときに) XON (^S)文字を送出することがあります。XON 文字は Forth の key? ワードによって検出され、混乱を生じることがあります。この解決方法は、 ‾s !tandem tip コマンドでタンデムモードをオフにすることです。
.cshrcファイルがテキストを生成する。
tip が、cat を実行するためにサブシェルを開くため、読み込まれたたファイルの先頭にテキストを付け加えてしまいます。dl を使用して予期されない出力を調べる場合は、.cshrc ファイルをチェックしてください。