Solaris スマートカード機能は、Open Card Framework (OCF) 1.1 標準を実装しています。この技術によりセキュリティ管理者は、ユーザーにスマートカードを使用して自己の証明をさせ、コンピュータデスクトップまたは個々のアプリケーションを保護できます。Solaris スマートカードによって保護される各ホストには、カードリーダーが必要です。保護されたデスクトップまたはアプリケーションにアクセスするには、ユーザーはまず自分のスマートカードをリーダーに挿入し、続いてカードの PIN を入力します。ホストマシンは、カードに埋め込まれた PIN とユーザーのパスワードを使用してそのユーザーを検証します。
Solaris スマートカードは、Sun Smart Card Reader I と iButton Reader の 2 種類の外部カードリーダーをサポートします。サポートされるスマートカードは、Java ベースの iButton カードと Cyberflex カード、および Payflex スマートカードです。
サイトにおけるスマートカードサポートの設定方法は、『Solaris スマートカードの管理』で説明します。このマニュアルでは、スマートカードの技術についても紹介します。