Solaris 8 インストールガイド (Intel 版)

Solaris Web Start のデフォルト動作と制限

表 2-1 は、Solaris Web Start がデフォルトで行うことと、Solaris Web Start でできること、できないことをまとめています。

表 2-1 Solaris Web Start のデフォルト動作と制限

デフォルト動作 

できること 

できないこと 

すべての Solaris ソフトウェアを一度にインストールする 

選択したソフトウェアグループ追加ソフトウェアの製品をインストールできる 

ソフトウェアグループを構成するパッケージを個別にインストールできない 

デフォルトのディスクスライスを作成する 


注 -

デフォルトの swap スライスサイズは変更できません。


スライスのサイズを変更できる 

インストールのファイルシステム配置段階でスワップサイズを変更できない 

システムディスクを設定する 

「カスタムインストール (Custom Install)」を選択し、「ファイルシステムの配置 (Lay Out File Systems)」画面を使用して、他のディスクを設定できる 

一度に追加ソフトウェアをインストールする 

追加ソフトウェアをデフォルト以外の場所にインストールできる (ただし、追加ソフトウェアをインストールするソフトウェアが、ソフトウェアをインストールするデフォルトの場所の変更をサポートする場合) 

同梱されていないソフトウェアやその他のソフトウェアを /opt 以外のスライスにインストールできない

Solaris 環境の英語版をインストールする 

Solaris のその他の言語対応版をインストールできる 

Solaris 環境の英語版をインストールしないようにできない 

システムに複数のディスクがある場合のデフォルトインストールの制限

複数のディスクがあるシステムにソフトウェアをインストールする場合、「インストール形式の選択 (Select Type of Install)」画面の「デフォルトインストール (Default Install)」を選択すると、システムディスクしか設定されません。

他のディスクがシステムから認識されるためには、それらのディスクにファイルシステムを手動で設定、マウントし、ファイルシステムのエントリを /etc/vfstab に作成する必要があります。ファイルシステムの設定方法については、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』の「ファイルシステムの概要」と format(1M) のマニュアルページを参照してください。

Solaris Web Start を使ってシステムのすべてのディスクを設定する場合は、「インストール形式の選択 (Select Type of Install)」画面の「カスタムインストール (Custom Install)」を選択し、「ファイルシステムの配置 (Lay Out File Systems)」画面に表示されるすべてのディスクを選択します。