ファイルシステムは、アップグレード時に容量がさらに必要な場合があります。その理由は次のとおりです。
新しいソフトウェアが、Solaris で定義したソフトウェアグループに追加されている。システムにインストールされているソフトウェアグループに追加された新しいソフトウェアは、自動的にアップグレードの対象となる。
システムに既存のソフトウェアのサイズが、新しいリリースで増加した。
アップグレード時の容量問題を解決するには、次の 2 つの方法があります。
ソフトウェアの選択を解除する。
容量の問題は選択されているソフトウェアに原因があります。「Customize Software」画面に戻り、容量の不足しているファイルシステムにソフトウェアがインストール可能になるまでパッケージあるいはクラスタの選択を解除します。そのシステムに不要な、あるいはインストールしたくない新しいソフトウェアから削除していきます。
「Customize Software」画面では、「Software Description」ウィンドウで、どのファイルシステムにパッケージあるいはクラスタがインストールされるかを調べることができます。
容量の問題を解決するのに十分なソフトウェアを削除できない場合は、自動配置機能を使用して、新しいファイルシステムの必要サイズに見合うようにシステム上に容量を再割り当てしなくてはいけません。まず、自動配置機能は、デフォルトで設定されている制限 (システムのファイルシステムに対して実行できる、あるいは実行できないこと)に基づき容量を再割り当てしようとします。それがうまくいかないときは、ユーザーが別の制限を設定する必要があります。
自動配置機能にはファイルシステムを増やす機能はありません。変更が必要なファイルシステムのバックアップを取り、そのファイルシステムの変更に従ってディスクを再分割したのち、アップグレードの前にそのファイルシステムを復元することにより、容量を再割り当てします。