Solaris デバイスドライバ : |
pcelx |
デバイスタイプ : |
ネットワーク (Ethernet) |
アダプタ : |
3Com EtherLink III (3C589) |
バスタイプ: |
PC カード |
IBM ThinkPad 760E シリーズと T1 PCI1130 PCI-CardBus チップ (Dell Latitude XPi CD など) を使用したシステムのみ : システムをネットワークに接続する前に、/kernel/drv/pcelx.conf ファイルを作成して、PC カードを 8 ビットモードに設定してください (force-8bit=1;)。
3Com EtherLink III PC カードデバイスを使用して、Solaris 環境をブートしたり、インストールしたりすることはできません。
3Com PC カードが認識されると、pcelx ドライバが自動的に読み込まれて、ポートと IRQ が割り当てられ、特殊ファイルが作成されます (ファイルが存在しない場合)。ハードウェアを手動で設定する必要はありません。また、手動で設定することもできません。
システムをブートすると、ネットワークサービスが自動的に起動されます。システムの起動後にネットワークインタフェースを追加した場合あるいは停止させた場合、ネットワークサービスは起動されません。
3C589 カードを挿入したが、認識されず、特殊ファイルが作成されないという場合は、prtconf コマンドを使用して、何が問題なのかを調べてください。
スーパーユーザーになります。
prtconf -D コマンドを実行して、3C589 カードが認識されるかどうかを確認します。
prtconf による出力で、認識されたデバイスが次のように表示されます。
# prtconf -D . . . pcic, instance #0 (driver name: pcic) . . . network, instance #0 (driver name: pcelx) |
prtconf による出力で pcelx が表示されない場合は、PC カードアダプタの設定またはハードウェアに問題があります。別のマシンのカードを使用したり、同じカードが DOS では正しく動作されるかどうかを調べることによって、カードまたはアダプタのどちらに問題があるのか確認します。
Solaris のインストール中に 3C589 カードを使用することはできないため、ネットワークインタフェースとしてカードを使用できるようにするには、ネットワーク構成ファイルを更新する必要があります。
/etc/hostname.pcelx# ファイル (# はソケット番号) を作成して、使用するインタフェースに関連付けるホスト名を指定します。
新しいホスト名の IP アドレスを /etc/inet/hosts ファイルに追加します。
/etc/inet/netmasks に関連付けたネットワークが登録されていることを確認します。
必要とするネットワークサービスとローカルサービスが Name Service Switch の /etc/nsswitch.conf 構成ファイルに含まれていることを確認します。
システムをリブートします。
この手順については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
/dev 内のデバイス命名方法は、PPA (物理接続ポイント) のユニット番号がインスタンスではなく、カードが挿入されているソケット番号であることを除けば、標準の LAN デバイス命名規則に従っています。つまり、pcelxドライバならば、ソケット 0 のカードは /dev/pcelx0 (つまり /dev/pcelx の PPA が 0) であり、ソケット 1 のカードは /dev/pcelx1 (つまり /dev/pcelx の PPA が 1) です。pcelx(7D)のマニュアルページを参照してください。
3C589 カードを取り外すと、送信した情報がすべて廃棄されます。エラーメッセージは出力されません。
同じソケットにカードを戻すと、デバイスが正常に動作します。この動作は、ネットワークから一時的にデバイスを取り外したときの動作に似ています。