Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド

クライアントのウィンドウ・コントロールを作成するには

クライアント・ウィンドウ・コントロールは、フロントパネルにはめ込まれたアプリケーション・ウィンドウです。たとえば、xload クライアントのウィンドウ・コントロールを作成することで、システム負荷メータをフロントパネルに入れることができます。

  1. コントロールを定義します。

    コントロールの動作を定義するには、次のフィールドを使用します。

    • TYPE - client に設定します。

    • CLIENT_NAME - 起動するクライアントを指定します。

      CLIENT_NAME の値は、アプリケーションのトップレベル・ウィンドウの WM_CLASS 属性の一番目の文字列 (res_name) に一致しなければなりません。詳細は、xprop(1) のマニュアル・ページを参照してください。

    • CLIENT_GEOMETRY - クライアントのフロントパネル・ウィンドウで必要なサイズをピクセル単位で指定します。

      xwininfo(1) のマニュアル・ページで、ピクセル単位のウィンドウ・サイズを調べる方法を説明しています。

  2. ワークスペース・メニューから [ワークスペースマネージャの再起動] を選択します。

  3. 端末エミュレータのコマンド行からクライアントを起動します。

たとえば、次のコントロールは 30x20 ピクセルの負荷メータを表示します。

CONTROL LoadMeter
 {
 	TYPE							client
 	CONTAINER_NAME				Top
 	CONTAINER_TYPE				BOX
 	CLIENT_NAME					xload
 	CLIENT_GEOMETRY			30x20
 }

セッション中にクライアントが保存および復元されない場合、コントロールをクリックすると、そのコントロールがクライアントを起動するように構成するとします。たとえば、次の行を定義に追加すると LoadMeter コントロールが xload を起動するように構成できます。

PUSH_ACTION				StartXload

次のアクションを作成します。

ACTION StartXload
 {
 	WINDOW_TYPE				NO_STDIO
 	EXEC_STRING				/usr/contrib/bin/X11/xload
 }