アプリケーションの登録例については、「登録パッケージの作成例」を参照してください。
アプリケーションの root の下に登録パッケージを作成した後、実際にアプリケーションを登録できます。
アプリケーションを登録すると、登録パッケージと、デスクトップ検索パスに沿って配置されているディレクトリがリンクされます (詳細は、「dtappintegrate によるアプリケーションの統合方法」を参照してください)。
アプリケーションがデスクトップ化されている場合、dtappintegrate は通常、インストール・プロセスの最終手順として自動的に実行されます。自動的に実行されない場合、またはデスクトップ化されていないアプリケーションを統合するよう構成ファイルを作成した場合は、次のように手作業で dtappintegrate を実行できます。
root でログインします。
次のコマンドを実行します。
/usr/dt/bin/dtappintegrate -s app_root
app_root は、デスクトップ・アプリケーションの root ディレクトリです。詳細は、dtappintegrate(1) のマニュアルページを参照してください。
[デスクトップツール] アプリケーション・グループを開いて、[アプリケーションの再読込み] をダブルクリックします。
次のようにアプリケーションが正しく登録されているか確認します。
dtappintegrate -s app_root [-t target_path ] [-l language ] [-u]
-s app_root |
必須パラメータ。アプリケーションをインストールするアプリケーションの root を指定します。 |
-t target_path |
省略可能なパラメータ。システム上でのデフォルト位置は /etc/dt/appconfig です。デスクトップ構成ファイルをリンクする位置を指定します。必ずアプリケーション検索パスの位置を使用してください。 |
-l language |
省略可能なパラメータ。デフォルトは全言語です。統合する言語依存デスクトップ構成ファイルを指定します。 |
-u |
省略可能なパラメータ。アプリケーションを統合せず、統合中に設定されたリンクをすべて削除します。 |
dtappintegrate は、インストールされたファイルと、デスクトップが構成ファイルを検索する位置とのリンクを設定します。
dtappintegrate は、登録パッケージのアクションとデータ型定義ファイルから、アクション・データベースのヘルプ検索パスに沿ったシステム全体のディレクトリへシンボリック・リンクを作成します。これは
app_root/dt/appconfig/types/language/*.dt
を
/etc/dt/appconfig/types/language/*.dt
へリンクさせます。
dtappintegrate は、登録パッケージのヘルプ・ファイルから、ヘルプ検索パスに沿ったシステム全体のディレクトリへシンボリック・リンクを作成します。これは
app_root/dt/appconfig/help/language/help_file.sdl
を
/etc/dt/appconfig/help/language/help_file.sdl
へリンクさせます。
dtappintegrate は、登録パッケージのアイコン・ファイルから、アイコン検索パスに沿ったシステム全体のディレクトリへシンボリック・リンクを作成します。これは
app_root/dt/appconfig/icons/language/icon_files
を
/etc/dt/appconfig/icons/language/icon_files
へリンクさせます。
アプリケーションのアプリケーション・グループをアプリケーション・マネージャのトップレベルに置くため、dtappintegrate は、登録パッケージのアプリケーション・グループ・ディレクトリとアプリケーション検索パスに沿ったシステム全体の場所とをリンクします。これは
app_root/dt/appconfig/appmanager/language/appgroup_name
を
/etc/dt/appconfig/appmanager/language/appgroup_name
へリンクさせます。