Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド

フロントパネルのアプリケーション

この節では、デフォルトのフロントパネルで使用できるアプリケーションについて説明します。その他のアプリケーションは、それぞれの章、オンラインヘルプまたはマニュアルページのどちらかで説明します。

デフォルトの Web ブラウザの変更

フロントパネルの [リンク] サブパネルに [Web ブラウザ] コントロールがあります。このコントロールをクリックすると、デフォルトブラウザが起動します。

ユーザの PATH の順番によりデフォルトブラウザが選択されます (デフォルトでは Netscape ブラウザを起動します)。

netscape コマンドが見つからないときはエラーダイアログボックスが表示され、ブラウザが見つからなかったことが報告されます。

SdtWebClient アクションを利用して、システムのデフォルトの Web ブラウザを起動します。Netscape ブラウザをデフォルトにするには、user-prefs.dt ファイルの (WebBrowser アクションの) MAP_ACTION 設定を次のように変更します。

MAP_ACTION SDtNetscape
user-prefs.dt ファイルを作成するには、/usr/dt/appconfig/types/C/user-prefs.dt ファイルをコピーし、user-prefs.dt という名前で $HOME/.dt/types ディレクトリに保存します。

別の時計を表示するには

フロントパネルの [リンク] サブパネルに [時計] コントロールがあります。このコントロールをクリックすると、デフォルトのブラウザが起動されます。このコントロールを削除してデスクトップにデジタル時計を表示するには、次の手順を実行します。

  1. [リンク] サブパネルを開きます。

  2. [Web ブラウザ] コントロール上でマウスボタン 3 をクリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  3. [フロントパネルに表示] を選択します。

    メインパネルに [Web ブラウザ] コントロール、サブパネルに [時計] コントロールが表示されます。

  4. [時計] コントロール上でマウスボタン 3 をクリックします。

    ポップアップメニューが表示されます。

  5. [削除] を選択します。

    [時計] コントロールがサブパネルから削除されます。

  6. アプリケーション・マネージャで [デスクトップツール] フォルダを開きます。

  7. [デジタル時計] をダブルクリックします。

    [デジタル時計] アプリケーションが起動し、時刻と日付が表示されます。このアプリケーションをワークスペースに常に配置するには、スタイル・マネージャを使ってセッションのデフォルトとして保存します。

ブックマークの使い方

ブックマークとは、Web の URL を格納するファイル、あるいはブックマークを含むフォルダまたはアタッチメントを指します。ブックマークのアイコンをクリックすると、デフォルトのブラウザで Web ページが表示されます。

CDE ではファイル拡張子 .url を使ってブックマークを示します。アプリケーション・マネージャで [インフォメーション] の [Sample Bookmarks] フォルダ内の [index.html] アイコンをダブルクリックすると、CDE でのブックマークの詳細が表示されます。

個人用ブックマーク

フロントパネルの [リンク] サブパネルには、[個人用ブックマーク] コントロールがあります。このコントロールをクリックすると、ファイル・マネージャの [bookmarks] ウィンドウがデスクトップに表示されます。これは最初は空です。ブックマークを作成して、このフォルダに入れると、これらの URL へフロントパネルから簡単にアクセスできるようになります。

ブックマークの作成

次のいずれかの方法で、ブックマークを作成できます。

http アドレスを持つ URL などの通常使用できる URL を使用して、ブックマークを作成できます。

ブックマークの共有

URL テキストやブックマーク・ファイルまたはフォルダをフロントパネルの [メール] アイコンにドロップすると、メール作成ウィンドウが表示され、対応するブックマークがアタッチメントとして表示されます。

[Web ページを検索] コントロールの使い方

[リンク] サブパネルの [Web ページを検索] コントロールを使うと、米国 Sun Microsystems, Inc. の検索用サイト (http://www.sun.com/search/solaris) を表示できます。このサイトでは、米国 Sun Microsystems, Inc. 上のサイトまたはインターネット上を検索できます。

米国 Sun Microsystems, Inc. およびその製品に関する情報を検索するときは、この検索用サイトを使うと便利でしょう。

[暗号化] コントロールの使い方

[ファイル] サブパネルの [暗号化] コントロールをクリックすると、デフォルトの暗号化アプリケーションを使ってファイルの暗号化と復号化を実行できます。Solaris 製品には暗号化アプリケーション crypt が同梱されています。crypt については、crypt(1) のマニュアルページを参照してください。

ファイルを暗号化するには

ファイルを暗号化するには、次のいずれかの手順を実行します。

    アプリケーション・マネージャの [デスクトップツール] フォルダの [暗号化] アイコンをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルと暗号化鍵を指定します。

    [ファイル] サブパネルの [暗号化] コントロールをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルと暗号化鍵を指定します。

    [ファイル] サブパネルの [暗号化] コントロールにファイルをドロップし、表示されるダイアログボックスで暗号化鍵を指定します。

ファイルは暗号化され、uuencode で変換されてから、元の場所に戻されます。

ファイルを復号化するには

ファイルを復号化するには、次のいずれかの手順を実行します。

    アプリケーション・マネージャの [デスクトップツール] フォルダの [復号化] アイコンをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルと暗号化鍵を指定します。

    [ファイル] サブパネルの [暗号化] コントロールにファイルをドロップし、表示されるダイアログボックスで暗号化鍵を指定します。

ファイルは uudecode で復号化されてから、元の場所に戻されます。


ヒント -

[ファイル・マネージャ] ウィンドウでファイルをダブルクリックして復号化することもできます。


[ファイルの圧縮] コントロールの使い方

[ファイル] サブパネルの [ファイルの圧縮] コントロールでは、デフォルトの圧縮アプリケーションを使ってファイルの圧縮 (zip) および圧縮解除 (unzip) を実行できます。圧縮と圧縮解除は、アプリケーション・マネージャの [ファイルの圧縮] および [ファイルの圧縮解除] アイコンを使って実行することもできます。

Solaris 製品には、圧縮アプリケーション compress が同梱されています。crypt のマニュアルページに記載されているように、このアプリケーションでは適応する Lempel-Ziv コーディングを利用します。圧縮ファイルには、拡張子 .Z がつきます。

ファイルを圧縮するには

次のいずれかの手順を実行します。

    アプリケーション・マネージャの [デスクトップツール] フォルダの [ファイルの圧縮] アイコンをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルを指定します。

    [ファイル] サブパネルの [ファイルの圧縮] コントロールをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルを指定します。

    [ファイル] サブパネルの [ファイルの圧縮] コントロールにファイルをドロップします。

ファイルは圧縮され、拡張子 .Z がつけられてから、元の場所に戻されます。

ファイルを圧縮解除または復元するには

次のいずれかの手順を実行します。

    アプリケーション・マネージャの [デスクトップツール] フォルダの [ファイルの圧縮解除] アイコンをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルを指定します。

    [ファイル] サブパネルの [ファイルの圧縮] コントロールにファイルをドロップします。

ファイルは圧縮解除され、拡張子 .Z が削除されてから、元の場所に戻されます。


ヒント -

[ファイル・マネージャ] ウィンドウでファイルをダブルクリックして圧縮解除することもできます。


[アーカイブ] コントロールの使い方

[ファイル] サブパネルの [アーカイブ] コントロールを使うと、ファイルをアーカイブ (tar) および解凍できます。tar コマンドは、アプリケーション・マネージャの [アーカイブ] アイコン、[Tar ファイルの展開] アイコン、[Tar ファイルのリスト] アイコンを使って実行することもできます。

アーカイブアプリケーション tar は、Solaris 製品に同梱されています。詳細は、tar(1) のマニュアルページを参照してください。デフォルトでは、アーカイブファイルには拡張子 .tar がつきます。

ファイルをアーカイブするには

次のいずれかの手順を実行します。

    アプリケーション・マネージャの [デスクトップツール] フォルダの [アーカイブ] アイコンをクリックし、表示されるダイアログボックスで対象となるファイル名とフォルダ名を指定します。

    [ファイル] サブパネルの [アーカイブ] コントロールをクリックし、表示されるダイアログボックスで対象となるファイル名とフォルダ名を指定します。

    [ファイル] サブパネルの [アーカイブ] コントロールにファイルをドロップします。

ファイルは圧縮され、拡張子 .tar がつけられてから、元の場所に戻されます。

Tar ファイルを展開するには

次のいずれかの手順を実行します。

    アプリケーション・マネージャの [デスクトップツール] フォルダの [Tar ファイルの展開] アイコンをクリックし、表示されるダイアログボックスでファイルを指定します。

    [ファイル] サブパネルの [アーカイブ] コントロールにファイルをドロップします。

ファイルは圧縮解除され、拡張子 .tar が削除されてから、元の場所に戻されます。


ヒント -

[ファイル・マネージャ] ウィンドウでファイルをダブルクリックして展開することもできます。


[ご意見箱] コントロールの使い方

[メール] サブパネルの [ご意見箱] コントロールを使うと、米国 Sun Microsystems, Inc. の製品へのご意見用メールボックスに電子メールを送信できます。

次のいずれかの内容についてご意見をお寄せください。


注意 - 注意 -

[ご意見箱] コントロールは、サービスのレベルを保証するものではありません。解決する必要がある問題またはバグについては、通常のバグ報告手順をご利用ください。


[ワークステーション情報] ダイアログボックスの使い方

[ホスト] サブパネルの [システム情報] をクリックすると、[ワークステーション情報] ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスには、システム管理者やテクニカルサポート担当者が関心をもつ次のような情報が表示されます。


ヒント -

[ワークステーション情報] ダイアログボックスに割り当てられる物理記憶の量は変更できません。スワップ空間の設定については、swap(1M) のマニュアルページを参照してください。