アドレスカード、エイリアスカード、ホストカードは、実際にはユーザのワークステーションにとって既知のファイルです。これらのカードを検索するとき、アドレス・マネージャは表 16-5 に記載する場所を検索します。
表 16-5 カードタイプのある場所カード | 場所 |
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システムカード | sdtnamer(1) が検索するサイト固有のデータベース |
個人用カード | $HOME/.dt/Addresses ディレクトリ (アドレス・マネージャで編集可能) |
システムエイリアス | /etc/aliases および Mail.Aliases NIS マップファイル |
個人用エイリアス | $HOME/.mailrc ファイル |
ユーザ | /etc/passwd および Passwd.Byname NIS マップファイル |
ホスト | /etc/hosts ファイルと Hosts.Byname NIS マップファイル |
[カード] メニューから [新規] を選択します。
スクロール区画に新しいカードのテンプレートが表示されます。テンプレートカードの各行は、vCard 仕様で指定するフィールドに対応します。フィールドはすべて省略可能ですが、[名前] フィールドだけは入力する必要があります。
スクロール区画に表示されている新しいアドレスカードに情報を入力します。
電話番号などの情報のフォーマットが適切かどうか不明な場合は、既存のカードを印刷して参考にしてください。
入力し終わったら、[カード] メニューから [別名保存] を選択します。
[別名保存] ダイアログボックスが表示されます。
新しいカードファイル名を入力して、[保存] をクリックします。
ファイル名には、通常はそのカードに関連する個人名を入力します。そのファイルは、$HOME/.dt/Addresses/ に指定したファイル名で保存されます。
アドレスカード (vCard 規格に準拠) の場合、Windows などの一部のオペレーティングシステムでは .vcf というファイル拡張子を使用できます。このようなシステムのユーザにアドレスカードをメールで送るときは、このファイル命名規則を採用してもかまいません。
(省略可能) [検索] メニューで [Personal Cards (個人用カード)] を選択し、新しい個人用アドレスカードを検索して確認します。
ユーザが作成した個人用アドレスカードが表示されます。
個人用エイリアスカードを作成しても、メールプログラムの [エイリアス] リストにエイリアスを追加しても、効果は同じです。
[カード] メニューから [新規] を選択します。
スクロール区画に新しいカードのテンプレートが表示されます。
テンプレートのテキストをすべて削除します。
空白のスクロール区画に、fredj@jupiter
のような電子メールアドレスを 1 つまたは複数入力します。
アドレスを複数入力するときは、コンマで区切ります。
[カード] メニューから [メールの別名として保存] を選択します。
[別名保存] ダイアログボックスが表示されます。
新しいカードファイル名を入力して、[保存] をクリックします。
UNIX のファイル名でかまいませんが、名前には通常そのカードに関連する個人名を入れます。[アドレス] フォルダで指定したファイル名でそのファイルが保存されます。
(省略可能) 新しい個人用エイリアスカードを確認するには、メールプログラムを再起動し、[オプション] メニューから [別名] を選択します。
[メールオプション] ダイアログボックスが表示され、個人用エイリアスカードで設定した別名が表示されます。
また、[検索] メニューで [Personal Cards (個人用カード)] を選択し、アドレス・マネージャでそのエイリアスカードを検索することもできます。
個人用メールエイリアスを保存してから、メールプログラムを再起動してください。メールプログラムを再起動する前にメールプログラムのオプションを変更すると、メールエイリアスは失われます。
編集しようとするカードを検索し、[検索結果] ドロップダウンボックスで選択して表示します。
スクロール区画でテキストを編集します。
変更し終わったら、[カード] メニューから [保存] を選択します。
カードに対する変更内容が保存されます。このカードは個人用カードのフォルダに入っています。
アドレス・マネージャを使って同じカードを 1 日に数回検索するときは、高速アクセスを実現するため、そのカードを現在のワークスペースに配置できます。たとえば、John Smith さんに 1 日数回電話するため、マウスを 1 回クリックすれば彼の電話番号を調べられるというようにするときは、彼のアドレスカードをワークスペースに配置します。
アドレス・マネージャでカードを表示します。
[カード] メニューから [ワークスペースに置く] を選択します。
カードアイコンが現在のワークスペースに表示されます。
(省略可能) カードアイコンをクリックして、デフォルトアクションを起動します。
デフォルトアクションは、次の表に記載するとおりです。
アドレス・マネージャでカードを表示する | |
エイリアスに対してメールを送信するためのウィンドウが開く | |
ホスト上で端末エミュレータを開く |
各カードには、テキストが 1 行または複数行あります。[カード] メニューから [印刷] を選択すると、この情報をスクロール区画に表示されるとおりに印刷できます。
個人用カードのフォルダ $HOME/.dt/Addresses には、ユーザの個人用アドレスカードが入っています。[カード] メニューから [開く] を選択し、編集対象のカードファイルを指定すると、このフォルダに入っているカードを編集できます。
[カード] メニューから [保存] を選択すると、変更内容を保存できます。