Solaris 8 マニュアルの概要

Solaris 8 Reference Manual Collection - Japanese [Solaris 8 Reference Manual Collection]

このコレクションには、『JFP リファレンスマニュアル』、『SunOS リファレンスマニュアル』、および『man pages section』のマニュアルページが含まれています。これらのマニュアルは SGML 形式で書かれています。表 4-6 でマニュアルの内容を簡単に説明します。


注 -

SunOS リファレンスマニュアル』は『man pages section』の一部を日本語化したマニュアルです (『man pages section』のすべてを含むわけではありません)。


表 4-6 Solaris 8 Reference Manual Collection - Japanese [Solaris 8 Reference Manual Collection]

セクション 

説明 

JFP リファレンスマニュアル (1) : ユーザーコマンド

日本語処理機能 JFP (Japanese Feature Packge) 関連のマニュアルページです。 

オペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。 

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明します。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。 

UNIX を使用するユーザーをはじめ、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象とします。 

JFP リファレンスマニュアル (1M) : 保守コマンド

Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象とします。 

JFP リファレンスマニュアル (3) : C ライブラリ関数

さまざまな C ライブラリの関数について説明します。カーネルサービスを要求する関数については、『man pages section 2: System Calls』で説明します。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

JFP リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式

適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。 

JFP リファレンスマニュアル (5) : ヘッダー、環境、マクロ

ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。 

JFP リファレンスマニュアル (7) : デバイスとネットワークインタフェース

システム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバーサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

『SunOS リファレンスマニュアル (1) : ユーザーコマンド』 

man pages section 1: User Commands』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 1: User Commands』のすべてを含むわけではありません。

オペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。 

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明します。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。 

UNIX を使用するユーザーをはじめ、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象とします。 

『SunOS リファレンスマニュアル (1M) : 保守コマンド』 

man pages section 1M: System Administration Commands』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 1M: System Administration Commands』のすべてを含むわけではありません。

Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象とします。 

『SunOS リファレンスマニュアル (2) : システムコール』 

man pages section 2: System Calls』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 2: System Calls』のすべてを含むわけではありません。

システムコールを説明します。システムコールは、カーネルサービスを要求する C ライブラリ関数です。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル (3) : ライブラリインタフェースおよびヘッダー

man pages section 3: Library Interfaces and Headers』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Library Interfaces and Headers』のすべてを含むわけではありません。

共有オブジェクトとして実装されたインタフェースライブラリと、これらのライブラリを構成する関数で使用されるヘッダーについて説明します。ヘッダーには、関数のプロトタイプ、記号定数の定義、共通の構造体、プリプロセッサマクロ、および定義済み型が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル (3) : 基本ライブラリ関数

man pages section 3: Basic Library Functions』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Basic Library Functions』のすべてを含むわけではありません。

標準 C ライブラリ (libc)、動的リンクライブラリ (libdl)、SunOS/BSD 互換ライブラリ (libucb) と、さまざまなメモリー割り当てライブラリ内の基本的なライブラリ関数について説明します。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

SunOS リファレンスマニュアル (3) : 拡張ライブラリ関数

man pages section 3: Extended Library Functions』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Extended Library Functions』のすべてを含むわけではありません。

さまざまな専門ライブラリについて説明します。これらのライブラリには、デバイス ID ライブラリ (libdevid)、デバイス情報ライブラリ (libdevinfo)、ELF (Executable and Linking Format) ライブラリ (libelf)、カーネル統計ライブラリ (libkstat)、カーネル VM ライブラリ (libkvm)、および数学ライブラリ (libm) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

SunOS リファレンスマニュアル (3) : Curses ライブラリ関数

man pages section 3: Curses Library Functions』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 3: Curses Library Functions』のすべてを含むわけではありません。

グラフィックスや文字の画面更新機能を提供するライブラリ内の関数について説明します。これらのライブラリには、curses ライブラリ (libcurses)、forms ライブラリ (libform)、menus ライブラリ (libmenu)、panels ライブラリ (libpanel)、およびグラフィックスインタフェースライブラリ (libplot) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

SunOS リファレンスマニュアル (4) : ファイル形式

man pages section 4: File Formats』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 4: File Formats』のすべてを含むわけではありません。

適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。 

ソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

SunOS リファレンスマニュアル (5) : 標準、環境、マクロ

man pages section 5: Standards, Environments, and Macros』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 5: Standards, Environments, and Macros』のすべてを含むわけではありません。

ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準化を含むあらゆる項目を説明します。これらの説明は、他のセクションで記述している Solaris の構成についての詳細を提供します。 

SunOS リファレンスマニュアル (7) : デバイスとネットワークインタフェース

man pages section 7: Device and Network Interfaces』の一部を日本語化したオペレーティングシステム関連のマニュアルページです。『man pages section 7: Device and Network Interfaces』のすべてを含むわけではありません。

システム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

man pages section 1: User Commands

オペレーティングシステムで利用できるコマンドやユーティリティを説明します。SunOS/BSD 互換パッケージだけに関連するコマンド、他のシステムと通信するコマンド、形式とメニュー言語のインタプリタ (FMLI) に関連するコマンド、および SunOS 特有のコマンドなどが含まれます。 

各コマンドで使用できるオプション、引数、およびオペランドをコマンド構文の標準規則に従って説明します。また、利用可能な属性、診断情報についても記述し、関連情報を含む他のマニュアルページや参照媒体へのクロスリファレンスも含まれています。 

UNIX を使用するユーザーをはじめ、UNIX に関心を持つすべてのユーザーを対象とします。 

man pages section 1M: System Administration Commands

Solaris のシステム管理ユーティリティと保守ユーティリティを説明します。システム管理者およびネットワーク管理者を対象とします。 

man pages section 2: System Calls

システムコールを説明します。システムコールは、カーネルサービスを要求する C ライブラリ関数です。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。 

man pages section 3: Library Interfaces and Headers

共有オブジェクトとして実装されたインタフェースライブラリと、これらのライブラリを構成する関数で使用されるヘッダーについて説明します。ヘッダーには、関数のプロトタイプ、記号定数の定義、共通の構造体、プリプロセッサマクロ、および定義済み型が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。 

man pages section 3: Basic Library Functions

標準 C ライブラリ (libc)、動的リンクライブラリ (libdl)、SunOS/BSD 互換ライブラリ (libucb) と、さまざまなメモリー割り当てライブラリ内の基本的なライブラリ関数について説明します。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

man pages section 3: Networking Library Functions

さまざまなネットワークライブラリ内の関数について説明します。これらのライブラリには、Kerberos ライブラリ (libkrb)、LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) ライブラリ (libldap)、ネットワークサービスライブラリ (libnsl)、遠隔非同期呼び出しライブラリ (librac)、リゾルバライブラリ (libresolv)、遠隔手続き呼び出しライブラリ (librpcsvclibrpcsoc)、ソケットライブラリ (libsocket)、XFN (X/Open Federated Naming) ライブラリ (libxfn)、および X/Open ネットワークサービスライブラリ (libxnet) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

man pages section 3: Threads and Realtime Library Functions

スレッドライブラリ (libthreadlibthread)、リアルタイムライブラリ (librt)、および関連するライブラリ内の関数について説明します。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

man pages section 3: Extended Library Functions

さまざまな専門ライブラリについて説明します。これらのライブラリには、デバイス ID ライブラリ (libdevid)、デバイス情報ライブラリ (libdevinfo)、ELF (Executable and Linking Format) ライブラリ (libelf)、カーネル統計ライブラリ (libkstat)、カーネル VM ライブラリ (libkvm)、および数学ライブラリ (libm) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

man pages section 3: Curses Library Functions

グラフィックスや文字の画面更新機能を提供するライブラリ内の関数について説明します。これらのライブラリには、curses ライブラリ (libcurses)、forms ライブラリ (libform)、menus ライブラリ (libmenu)、panels ライブラリ (libpanel)、およびグラフィックスインタフェースライブラリ (libplot) が含まれます。C 言語の構築に慣れているユーザーを対象とします。

man pages section 4: File Formats

適用可能な C 構造体宣言に含まれるさまざまなファイル形式を説明します。C 構造体宣言に含まれるヘッダーは、通常 /usr/include または /usr/include/sys にあります。

ライブラリ構造体を説明するマニュアルページでは、共有インタフェースと専有インタフェースの両方を一覧しています。共有インタフェースでは、アプリケーション開発において安定した確認済みのシンボルセットについて記述します。また、専有インタフェースには、内部使用として限定する常に変更可能なシンボルセットについて記述しています。 

ソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

man pages section 5: Standards, Environments, and Macros

さまざまな問題について説明します。これらの問題には、ヘッダー、環境、マクロパッケージ、文字セット、および標準が含まれます。このセクションは、この節の他の場所で説明されている Solaris 構築について、さらに詳細な情報を提供します。 

man pages section 6: Demos

Solaris が提供するオーディオやビデオゲーム、およびデモについて説明します。 

man pages section 7: Device and Network Interfaces

システム上で利用できるさまざまなデバイスやネットワークインタフェースについて説明します。文字型デバイスやブロック型デバイス、STREAMS モジュール、ネットワークプロトコル、ファイルシステム、およびドライバサブシステムやクラスの ioctl() 要求についての記述を含んでいます。

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。 

man pages section 9: DDI and DKI Overview

デバイスドライバを記述するために必要な参照情報を説明します。デバイスドライバは、周辺機器へ送信するデータや受信するデータの制御を行い、カーネルから独立して開発されます。 

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象とします。 

man pages section 9E: DDI and DKI Driver Entry Points

カーネルドライバからデバイスドライバへの呼び出しやリターン構文を提供する場合に、開発者が使用するエントリポイントルーチンを説明します。 

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象とします。 

man pages section 9F: DDI and DKI Kernel Functions

デバイスドライバからカーネルドライバへの呼び出しやリターン構文を提供する場合に、開発者が使用する関数を説明します。 

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象とします。 

man pages section 9S: DDI and DKI Data Structures

カーネルドライバとデバイスドライバとの間で情報を共有するためにドライバが使用するデータ構造体を説明します。 

デバイスドライバの記述方法、保守、または修正に携わるソフトウェアのエンジニアを対象とします。システム内部と同じく、C 言語に慣れているユーザーを対象とします。