システムをシャットダウンするときは次の点に注意してください。
システムのシャットダウンには、init および shutdown コマンドを使用します。これらのコマンドは、すべてのシステムプロセスとサービスを正常に終了させてからシャットダウンします。
サーバーをシャットダウンする場合は、shutdown コマンドを使用します。shutdown コマンドは、シャットダウンを実行する前に、サーバーにログインしているユーザーやサーバー資源をマウントしているシステムにシャットダウンを通知します。システムのシャットダウンについては、ユーザーが予定を立てられるようあらかじめ電子メールで知らせておくようにします。
shutdown または init コマンドを使用してシステムをシャットダウンするには、スーパーユーザー権限が必要です。
どちらのコマンドも実行レベルを引数に指定します。最もよく使用される実行レベルは次の 3 つです。
実行レベル 3 - すべてのシステム資源を使用でき、ユーザーもログインできる状態。デフォルトでは、システムをブートすると実行レベル 3 になります。通常の運用で使用されます。NFS 資源を共有できるマルチユーザーレベルとも呼ばれます。
実行レベル 6 - オペレーティングシステムを停止して、/etc/inittab ファイルの initdefault エントリに定義されている状態でリブートします。
実行レベル 0 - オペレーティングシステムがシャットダウンされ、安全に電源切断できる状態。システムの設置場所を変更したり、ハードウェアを追加または削除する場合は、システムを実行レベル 0 にする必要があります。
実行レベルについての詳細は、第 8 章「実行レベルとブートファイル (手順)」を参照してください。