Solaris 環境では、サードパーティの多数のディスクがサポートされます。ただし、デバイスドライバ、format.dat、またはその両方を用意しなければならない場合があります。
サードパーティのディスクが標準の SunOS オペレーティングシステム互換デバイスドライバで機能するように設計されている場合は、適切な format.dat エントリを作成するだけで、ディスクは format ユーティリティに認識されるはずです。それ以外の場合は、そのディスクをサポートするためにサードパーティのデバイスドライバをロードする必要があります。
Sun の format ユーティリティがサードパーティのどのディスクドライバでも正常に機能するとは限りません。ディスクドライバに Solaris の format ユーティリティとの互換性がない場合は、ディスクドライブのベンダーが独自のフォーマットプログラムを提供しているはずです。
ここでは、ソフトウェアサポートのいずれかが不足している場合に必要な作業について説明します。一般に、format ユーティリティを起動し、ディスクタイプが認識されないなどという場合に、不足しているソフトウェアサポートがあることがわかります。
この節の説明にしたがって不足しているソフトウェアを用意してから、第 30 章「SPARC: ディスクの追加 (手順)」または 第 31 章「IA: ディスクの追加 (手順)」で説明されている、システムディスクまたは二次ディスクを構成する手順を参照してください。
認識されないディスクは、そのディスクのジオメトリと運用パラメータに関する正確な情報がなければフォーマットできません。この情報は、/etc/format.dat ファイル内で指定します。
SCSI-2 ドライブには format.dat のエントリは不要です。Solaris 2.3 からは、再構成ブート時にドライブの電源が入っていれば、format ユーティリティは SCSI-2 ドライブを自動的に構成します。SCSI ドライブを自動的に構成する手順については、「SCSI ドライブを自動構成する方法」を参照してください。
ディスクが認識されない場合は、テキストエディタを使用して format.dat にディスクのエントリを作成します。作業を始める前に、ディスクとそのコントローラに関連するすべての技術仕様を収集する必要があります。この情報はディスクといっしょに提供されているはずです。提供されない場合は、ディスクメーカーまたは購入先に問い合わせてください。/etc/format.dat ファイルにエントリを追加する方法については、第 32 章「format ユーティリティ (参照情報)」を参照してください。
スーパーユーザーになります。
/etc/format.dat ファイルのコピーを作成します。
# cp /etc/format.dat /etc/format.dat.gen |
第 32 章「format ユーティリティ (参照情報)」で説明する format.dat 情報を使用して、/etc/format.dat ファイルに、サードパーティのディスクのエントリを入力します。
ディスクのハードウェア製品マニュアルを参照して、必要な情報を収集してください。