LOFS ファイルシステムは、既存のファイルシステムへの代替パスを提供する仮想ファイルシステムです。他のファイルシステムを LOFS ループバックファイルシステムにマウントしても、元のファイルシステムは変化しません。
詳細は、lofs(7FS) のマニュアルページを参照してください。
LOFS ファイルシステムは慎重に作成してください。LOFS は仮想ファイルシステムなので、ユーザーやアプリケーションを混乱させる可能性があります。
スーパーユーザーになります。
LOFS ファイルシステムをマウントしたいディレクトリを作成し、適切なアクセス権と所有権を設定します。
LOFS ファイルシステムを作成します。
ブート時にループバックファイルシステムを自動的に作成するようにシステムを設定するには、「例 - ブート時に LOFS ファイルシステムを作成する」を参照してください。
# mount -F lofs loopback-directory mount-point |
loopback-directory |
ループバックマウントポイントにマウントするファイルシステムを指定する。 |
mount-point |
LOFS ファイルシステムをマウントするディレクトリを指定する。 |
mount コマンドからの出力を調べて、LOFS ファイルシステムが作成されていることを確認します。
# mount -v |
次の例は、新しいソフトウェアを、実際にはインストールせずに、ループバックファイルシステムとしてマウントおよびテストする方法を示しています。
# mkdir /tmp/newroot # mount -F lofs /new/dist /tmp/newroot/usr/local # chroot /tmp/newroot command |
ブート時にシステムが自動的に LOFS ファイルシステムを作成するようにするには、/etc/vfstab ファイルにエントリを追加します。次の例は、ルート (/) ファイルシステムの LOFS ファイルシステムを /tmp/newroot に作成する /etc/vfstab ファイルのエントリを示しています。
/ - /tmp/newroot lofs - yes - |
ループバックファイルシステムのエントリは、/etc/vfstab ファイル内の最後のエントリでなければなりません。ループバックファイルシステムのエントリが、そこに組み込まれるファイルシステムよりも前にあると、ループバックファイルシステムを作成できません。
/etc/vfstab ファイルの詳細は、「/etc/vfstab ファイルのフィールドの説明」を参照してください。