スーパーユーザーになります。
ファイルシステムをマウントするには、ローカルのシステムにマウントポイントが必要です。マウントポイントとは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。
mount(1M) コマンドで、UFS ファイルシステムをマウントします。
# mount [-o mount-options] /dev/dsk/device-name mount-point |
-o mount-options |
UFS ファイルシステムのマウントに使用できるマウントオプションを指定する。汎用マウントオプションについては、表 36-3を参照。すべてのオプションについては、mount_ufs(1M) のマニュアルページを参照。 |
/dev/dsk/device-name |
ファイルシステムを保持するディスクスライス用のディスクデバイス名 (/dev/dsk/c0t3d0s7 など)。ディスクデバイス名を調べる方法については、「ディスクスライス情報を表示する方法」を参照。 |
mount-point |
ファイルシステムをマウントするディレクトリ |
次の例では、/dev/dsk/c0t3d0s7 を /files1 ディレクトリにマウントします。
# mount /dev/dsk/c0t3d0s7 /files1 |
UFS ロギングによってファイルシステムの整合性が保たれるために、システムのリブート時間が大幅に短縮されます。次の例は、ログを有効にして、/dev/dsk/c0t3d0s7 を /files1 ディレクトリにマウントします。
# mount -o logging /dev/dsk/c0t3d0s7 /files1 |
ファイルシステムをマウントするときには、largefiles オプションがデフォルトで選択されるため、2G バイトを超えるファイルを作成できます。大規模ファイルを作成した後で、nolargefiles オプションを指定してファイルシステムを再マウントするには、あるいは Solaris 2.6 およびその互換バージョンを実行するシステム上にマウントするには、大規模ファイルをすべて削除して、fsck を実行して状態を「nolargefiles」にリセットしなければなりません。
以下の手順では、ファイルシステム用のエントリが /etc/vfstab ファイルにあるものとします。
スーパーユーザーになります。
ファイルシステム内に大規模ファイルが存在しないことを確認します。
# cd mount-point # find . -xdev -size +20000000 -exec ls -l {} ¥; |
mount-point |
大規模ファイルがあるかどうかをチェックするファイルシステムのマウントポイントを指定する。 |
大規模ファイルが当該ファイルシステム内に存在する場合は、そのファイルを削除するか、他のファイルシステムに移動します。
ファイルシステムのマウントを解除します。
# umount mount-point |
ファイルシステムの状態をリセットします。
# fsck mount-point |
nolargefiles オプションを指定してファイルシステムを再マウントします。
# mount -o nolargefiles mount-point |
次の例は、/datab ファイルシステムをチェックし、nolargefiles オプションを指定して再マウントしています。
# cd /datab # find . -xdev -size +2000000 -exec ls -l {} ¥; # umount /datab # fsck /datab # mount -o nolargefiles /datab |
スーパーユーザーになります。
ファイルシステムをマウントするには、ローカルのシステムにマウントポイントが必要です。マウントポイントとは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。
資源 (ファイルまたはディレクトリ) がサーバーから使用可能かどうかを確認します。
NFS ファイルシステムをマウントするには、share(1M) コマンドを使用し、サーバー上の資源を使用可能にしておかなければなりません。資源を共有する方法については、『Solaris のシステム管理 (第 3 巻)』を参照してください。
mount(1M) コマンドで、NFS ファイルシステムをマウントします。
# mount -F nfs [-o mount-options] server:/directory mount-point |
-o mount-options |
NFS ファイルシステムのマウントに使用できるマウントオプションを指定する。汎用マウントオプションのリストについては、表 36-3を参照。オプションについては、mount_nfs(1M) のマニュアルページを参照。 |
server:/directory |
共有する資源を持つサーバーのホスト名と、マウントするファイルまたはディレクトリへのパスを指定する。 |
mount-point |
ファイルシステムをマウントするディレクトリを指定する。 |
次の例は、サーバー pluto の /export/packages ディレクトリを /mnt にマウントしています。
# mount -F nfs pluto:/export/packages /mnt |
スーパーユーザーになります。
ファイルシステムをマウントするには、ローカルのシステムにマウントポイントが必要です。マウントポイントとは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。
mount(1M) コマンドで、S5FS ファイルシステムをマウントします。
# mount -F s5fs [-o mount-options] /dev/dsk/device_name mount-point |
-o mount-options |
S5FS ファイルシステムのマウントに使用できるマウントオプションを指定する。汎用マウントオプションについては、表 36-3 を参照。オプションについては、mount_s5fs(1M) のマニュアルページを参照。 |
/dev/dsk/device-name |
ファイルシステムが存在するディスクスライスのデバイス名 (/dev/dsk/c0t3d0s7 など) 。ディスクデバイス名を調べる方法については、「ディスクスライス情報を表示する方法」を参照。 |
mount-point |
ファイルシステムをマウントするディレクトリを指定する。 |
次の例では、/dev/dsk/c0t3d0s7 を /files1 ディレクトリにマウントします。
# mount -F s5fs /dev/dsk/c0t3d0s7 /files1 |
次の手順で、PCFS (DOS) ファイルシステムをハードディスクからマウントします。
スーパーユーザーになります。
ファイルシステムをマウントするには、ローカルのシステムにマウントポイントが必要です。マウントポイントとは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。
mount(1M) コマンドで、PCFS ファイルシステムをマウントします。
# mount -F pcfs [-o rw | ro] /dev/dsk/device-name:logical-drive mount-point |
-o rw | ro |
PCFS ファイルシステムを読み取り/書き込みまたは読み取り専用にマウントできるように指定する。このオプションを指定しなければ、デフォルトは読み取り/書き込みになる |
/dev/dsk/device-name |
ディスク全体のデバイス名 (/dev/dsk/c0t0d0p0 など) |
logical-drive |
DOS の論理ドライブ名 (c から z まで) または 1 から 24 までのドライブ番号を指定する。ドライブ C はドライブ 1 に相当し、ディスク上の基本 DOS スライスを表す。他のすべてのドライブ名やドライブ番号は、拡張 DOS スライス内の DOS 論理ドライブを表す |
mount-point |
ファイルシステムをマウントするディレクトリ |
「device-name」と「logical-drive」とは、コロンで区切る必要があります。
次の例では、基本 DOS スライス内のドライブが /pcfs/c ディレクトリにマウントされます。
# mount -F pcfs /dev/dsk/c0t0d0p0:c /pcfs/c |
次の例では、ディスク上の拡張 DOS スライス内の最初の論理ドライブが、/mnt に読み取り専用としてマウントされます。
# mount -F pcfs -o ro /dev/dsk/c0t0d0p0:2 /mnt |