表 42-7 に、最も一般的に使用される増分バックアップをスケジュールを示します。これは、ほとんどの場合に推奨できるスケジュールです。このスケジュールで実行される処理は次のとおりです。
前週の終わりの下位レベルのバックアップ以降に変更があったすべてのファイルが毎日保存される。
月〜金のレベル 9 のバックアップの場合は、直前のレベル 0 またはレベル 5 が最も近い下位バックアップレベルになる。したがって各週のテープには、前週の終わり (第 1 週の場合は初期レベル 0) 以降に変更があったすべてのファイルが累積される。
毎週金曜日のレベル 5 の場合、レベルのうち一番近いレベルのバックアップは、月初めに実行されたレベル 0 である。したがって、毎週金曜日のテープには、月初めからその時点までに変更があったすべてのファイルが入っている。
開始日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
月の 1 日目 |
0 |
|
|
|
|
|
第 1 週 |
9 |
9 |
9 |
9 |
5 |
|
第 2 週 |
9 |
9 |
9 |
9 |
5 |
|
第 3 週 |
9 |
9 |
9 |
9 |
5 |
|
第 4 週 |
9 |
9 |
9 |
9 |
5 |
表 42-8 は、前のスケジュールを使用して、テープの内容が 2 週間でどのように変化するかを示します。各文字は別のファイルを表します。
表 42-8 日単位/週単位累積スケジュールのテープの内容
月曜日 |
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
|
---|---|---|---|---|---|
第 1 週 |
a b |
a b c |
a b c d |
a b c d e |
a b c d e f |
第 2 週 |
g |
g h |
g h i |
g h i j |
a b c d e f g h i j k |
このスケジュールでは、6 本 (日単位テープを再利用したい場合) または 9 本 (曜日ごとに 4 本の日単位テープを別々に使用したい場合) のテープが必要になります。その内訳は、レベル 0 に 1 本、金曜日用に 4 本、日単位テープ用に 1 本、または 4 本です。
ファイルシステム全体を復元する必要があれば、次のテープが必要になります。その内訳は、レベル 0 が 1 本、最後の金曜日のテープ 1 本、前週の金曜日以降の最新の日単位テープ 1 本です。