UFS ファイルシステムを作成する前に、ディスクをフォーマットしてスライスに分割しておかなければならない。ディスクのフォーマットとスライスへの分割についての詳細は、第 28 章「ディスクの管理 (概要)」を参照してください。
ファイルシステムを格納するスライスのデバイス名を知っていなければならない。ディスク番号とディスクスライス番号を調べる方法については、第 29 章「ディスクの管理 (手順)」を参照してください。
既存の UFS ファイルシステムを作成し直す場合は、そのマウントを解除する。
スーパーユーザーでなければならない。
ファイルシステムを作成します。
# newfs [-N] [-b size] [-i bytes] /dev/rdsk/device-name |
-N |
newfs が mkfs に渡すパラメータを表示する。ファイルシステムは実際に作成されない。newfs コマンドをテストするのに好ましい方法です。 |
-b size |
ファイルシステムのブロックサイズを指定する。ブロックごとに 4096 バイトまたは 8192 バイト。デフォルトは 8192 バイトです。 |
-i bytes |
i ノード当たりのバイト数を指定する。デフォルトはディスクのサイズによって異なる。詳細は newfs(1M) のマニュアルページを参照。 |
device-name |
新しいファイルシステムを作成するディスクデバイス名を指定する。 |
システムから、確認を促すプロンプトが表示されます。
次の手順を実行する前に、スライスのデバイス名を正しく指定していることを確認してください。間違ったスライスを指定すると、その内容は新しいファイルシステムの作成時に消去されます。そして、システムがパニックを起こす原因となる可能性があります。
UFS ファイルシステムが作成されていることを確認するには、fsck(1M) コマンドを使用して新しいファイルシステムをチェックします。
# fsck /dev/rdsk/device-name |
device-name |
新しいファイルシステムを格納するディスクデバイス名を指定する。 |
fsck コマンドは、新しいファイルシステムの整合性をチェックして、問題が検出された場合には、問題を修復する前にプロンプトを表示します。fsck についての詳細は、第 39 章「ファイルシステムの整合性チェック」を参照してください。
次の例では、/dev/rdsk/c0t1d0s7 上に UFS ファイルシステムを作成します。
# newfs /dev/rdsk/c0t1d0s7 /dev/rdsk/c0t1d0s7: 725760 sectors in 720 cylinders of 14 tracks, 72 sectors 354.4MB in 45 cyl groups (16 c/g, 7.88MB/g, 3776 i/g) super-block backups (for fsck -F ufs -o b=#) at: 32, 16240, 32448, 48656, 64864, 81072, 97280, 113488, 129696, 145904, 162112, 178320, 194528, 210736, 226944, 243152, 258080, 274288, 290496, 306704, 322912, 339120, 355328, 371536, 387744, 403952, 420160, 436368, 452576, 468784, 484992, 501200, 516128, 532336, 548544, 564752, 580960, 597168, 613376, 629584, 645792, 662000, 678208, 694416, 710624, # |
ファイルシステムをマウントし、使用可能にするには、第 36 章「ファイルシステムのマウントとマウント解除 (手順)」に進みます。