他のシステム上の PCMCIA メモリーカードを各自のファイルシステムに手作業でマウントすることによって、その PCMCIA メモリーカードにアクセスできます。ただしこれは、他のシステムが、「ローカルの PCMCIA メモリーカードを他のシステムで使用可能にする方法」の指示に従って PCMCIA メモリーカードドライブをエクスポートしている場合にかぎります。
マウントポイントとして使用する既存のディレクトリを指定するか、あるいは作成します。
$ mkdir directory |
directory |
他のシステムの PCMCIA メモリーカードのマウントポイントとして使用するディレクトリの名前 |
マウントしたい PCMCIA メモリーカードの名前を検索します。
手作業でリモート PCMCIA メモリーカードをマウントする場合は、ローカル PCMCIA メモリーカードで使用可能な pcmem0 または floppy1 変数を使用できません。正しい PCMCIA メモリーカード名を使用する必要があります。この名前を検索するには、リモートシステムの /pcmem ディレクトリで ls コマンドを使用してください。オートマウンタが実行されている場合は、マウントしたい PCMCIA メモリーカードのシステムに cd コマンドで移動してから、ls コマンドを使用できます。オートマウンタが実行されていない場合は、リモートからログインするなどの別の方法を使用する必要があります。
スーパーユーザーとして、PCMCIA メモリーカードをマウントします。
# mount -F nfs system-name:/pcmem/PCMCIAmemory-card-name local-mount-point |
system-name |
マウントしたい PCMCIA メモリーカードが存在するシステムの名前 |
PCMCIA memory-card-name |
マウントしたい PCMCIA メモリーカードの名前 |
local-mount-point |
リモート PCMCIA メモリーカードのマウント先のローカルディレクトリ |
スーパーユーザーをログアウトします。
PCMCIA メモリーカードが実際にマウントされたかどうかを確認するには、ls コマンドを使用して、マウントポイントの内容を表示します。
$ ls /pcmem |
以下の例では、myfiles という名前の PCMCIA メモリーカードを、リモートシステム mars からローカルシステムの /pcmem ディレクトリにマウントしています。
$ cd /net/mars $ ls /pcmem pcmem0 myfiles $ su Password: password # mount -F nfs rw mars:/pcmem/myfiles /pcmem # exit $ ls /pcmem myfiles |