Solaris のシステム管理 (第 1 巻)

ユーザーのホームディレクトリを共有する方法

  1. ホームディレクトリを含むシステムでスーパーユーザーになります。

  2. 次のように入力して、mountd デーモンが動作していることを確認します。


    # ps -ef | grep mountd
    root   176     1  0   May 02 ?        0:19 /usr/lib/nfs/mountd

    mountd デーモンが動作している場合には、/usr/lib/nfs/mountd と表示されます。

  3. mountd デーモンが動作していない場合は、mountd デーモンを起動します。


    # /etc/init.d/nfs.server start
    
  4. システム上で共有されているファイルシステムを一覧表示します。


    # share
    
  5. ユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムがすでに共有されているかどうかによって、次の手順を決定します。

    ユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステムの状態 

    次の手順 

    すでに共有されている 

    次の確認手順へ進む 

    共有されていない 

    手順 6

  6. /etc/dfs/dfstab ファイルを編集して、次の行を追加します。

    share -F nfs /file-system
    

    file-system

    共有するユーザーのホームディレクトリを含むファイルシステム。習慣上、このファイルシステムは /export/home になる。

  7. /etc/dfs/dfstab ファイルで指定されたファイルシステムを共有します。


    # shareall -F nfs
    

    このコマンドは、/etc/dfs/dfstab ファイルにある share コマンドをすべて実行するので、システムをリブートする必要はありません。

  8. ユーザーのホームディレクトリが共有されていることを確認します。


    # share
    

次に進む手順

ユーザーのホームディレクトリがユーザーのシステム上にない場合、それが配置されているシステムから、ユーザーのホームディレクトリをマウントしなければなりません。詳細は、「ユーザーのホームディレクトリをマウントする方法」を参照してください。

例 - ユーザーのホームディレクトリの共有


# ps -ef | grep mountd
# /etc/init.d/nfs.server start
# share
# vi /etc/dfs/dfstab

( share -F nfs /export/home という行が追加される)

# shareall -F nfs
# share
-               /usr/dist                ro   "" 
-               /export/home/user-name     rw   ""