Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

印刷の設定の作業マップ

表 4-1 作業マップ: 印刷の設定

作業 

説明 

手順の説明 

1. 新しく接続したプリンタの追加 

Solaris プリンタマネージャを使用する 

プリンタをシステムに物理的に接続したあとで、プリンタを印刷に使用できるようにする 

「新しく接続するプリンタを Solaris プリンタマネージャを使用して追加する方法」

2. プリンタへのアクセスの追加 

Solaris プリンタマネージャを使用する 

プリンタへのアクセスの追加 

「Solaris プリンタマネージャにプリンタアクセスを追加する方法」

3. .printers ファイルの設定

(省略可能) $HOME/.printers ファイルを使用して、ユーザーが独自のカスタムプリンタ別名を設定できるようにする

.printers ファイルを設定する方法」

4. ネットワークプリンタの追加 

プリンタベンダー提供のツールを使用する 

プリンタをネットワークに物理的に接続した後、ベンダー提供のソフトウェアを使用してネットワークプリンタを構成する 

LP コマンドを使用する  

プリンタをネットワークに物理的に接続した後、Solaris ソフトウェアコマンドを使用してネットワークプリンタを構成する 

「プリンタベンダー提供のツールを使用してネットワークプリンタを追加する方法」

「LP コマンドを使用してネットワークプリンタを追加する方法」

5. バナーページのオフ 

(省略可能) 印刷されないように、バナーページをオフにできる

「バナーページをオフにする方法」

6. 障害警告の設定 

(省略可能) プリンタ用に Solaris プリンタマネージャよりも限定的な障害警告を設定できる

「プリンタの障害警告を設定する方法」

7. 障害回復機能の設定 

(省略可能) Solaris プリンタマネージャでは、障害が起きた後でプリンタを回復させる方法を設定できない

「プリンタの障害回復を設定する方法」

8. プリンタへのアクセス制限  

(省略可能) Solaris プリンタマネージャで、許可リストを設定できる。ただし、プリンタへアクセスできるユーザーを制限したい場合には、拒否リストを設定する

「プリンタへのユーザーアクセスを制限する方法」

Solaris プリンタマネージャによるプリンタの設定

次の表はプリンタ属性を示しています。 Solaris プリンタマネージャを使用してプリンタを設定するときに、必要となる情報を判断するのに役立ててください。

プリンタ属性 

説明 

例 

デフォルトの設定 

必須か省略可能か 

プリンタ名 

プリンタの名前 

laser1

なし 

接続されたプリンタやネットワークプリンタをインストールし、プリンタへのアクセスを追加するのに必須 

プリンタサーバー 

プリンタサーバーの名前 

venus

ローカルシステム 

接続されたプリンタやネットワークプリンタをインストールし、プリンタへのアクセスを追加するのに必須 

名称 

ユーザー定義の文字列 

laser printer near breakroom

なし 

省略可能 

プリンタポート 

デバイスプリンタが接続されているポート 

/dev/term/a

/dev/term/a

接続されたプリンタをインストールするのに必須 

プリンタタイプ 

プリンタのタイプ 

unknown

PostScript

接続されたプリンタやネットワークプリンタをインストールするのに必須 

ファイル内容 

印刷する内容 

any

PostScript

接続されたプリンタやネットワークプリンタをインストールするのに必須 

宛先 

ネットワークプリンタの宛先名 

例については、「宛先 (またはネットワークプリンタアクセス) 名の選択」を参照

なし 

ネットワークプリンタをインストールするのに必須 

プロトコル 

プリンタとの通信に使用するプロトコル 

TCP

BSD

ネットワークプリンタをインストールするのに必須 

失敗の通知 

ユーザーにエラーを知らせる方法 

Mail to superuser

Write to superuser

省略可能 

デフォルトプリンタ 

デフォルトプリンタを識別する 

なし 

なし 

省略可能 

バナーを常に印刷 

バナーが印刷される 

なし 

バナーが印刷される 

省略可能 

ユーザーアクセスリスト 

印刷できるユーザーのリスト 

rimmer,lister

すべてのユーザーが印刷できる 

省略可能