Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

ファイアウォールの設定

このタスクでは、システムをネットワークリレーとして安全に使用できることが保証されます。「ファイアウォールシステム」で説明したように、ファイアウォール専用システムが設定され、内部ネットワークが外部の公共ネットワークから保護されます。ファイアウォールシステムは、相互に信頼されない (untrusted) システムとしてアクセスし合う 2 つのネットワークを分離します。ハードウェアの設定作業によって、インターネットプロトコル (IP) パケットを転送できなくなり、ルーティング情報は外部ネットワークから隠されます。

ファイアウォールのタスクはすべてのセキュリティレベルで実行されますが、ファイアウォールとしての本来の機能は最上位レベルでのみ動作します。ASET を高セキュリティレベルで実行したいが、システムにはファイアウォール保護が不要であることがわかった場合は、asetenv ファイルを編集してファイアウォールタスクを除去できます。

行われた変更はすべて firewall.rpt ファイル内にレポートされます。