Solaris のシステム管理 (第 2 巻)

SPARC: busstat

新しいシステム監視ツール busstat では、システムのバスに関連したハードウェア性能カウンタにコマンド行からアクセスできます。このツールを使用するとシステム全体のバス性能統計をシステムハードウェアから直接収集できます。現在サポートされているハードウェアは Sbus デバイス、AC デバイス、PCI デバイスです。これらはすべて SPARC システムデバイスです。現在のところ IA デバイスはサポートされていません。

busstat コマンドでは、メモリーバンクの読み取りおよび書き込み数、クロックサイクル数、割り込み数、ストリーム DVMA 読み取りおよび書き込み転送数など、システム全体の統計を測定できます。

スーパーユーザーは、busstat を使用してこれらのカウンタを設定できます。しかし、他のユーザーは、スーパーユーザーが指定したカウンタしか読むことができません。

busstat コマンドでは、これらのハードウェア性能カウンタをサポートするシステムのデバイスだけが表示されます。サポートされるデバイスがシステムにないと、次のメッセージが表示されます。


busstat: No devices available in system. 

この監視ツールの使用方法の詳細は、busstat(1M) のマニュアルページを参照してください。