シリアルポートに接続されている端末からシステムにログインしてから consadm コマンドを使ってこの端末にコンソールメッセージを表示して対話型ログインセッションを行う場合、次の点に注意してください。
この端末で対話型ログインセッションを行う場合、補助コンソールがアクティブだと、コンソールメッセージは /dev/sysmsg デバイスまたは /dev/msglog デバイスに送られます。
この端末からコマンドを発行すると、入力はデフォルトコンソール (/dev/console) ではなく対話型セッションに送られます。
init コマンドを実行して実行レベルを変更すると、リモートコンソールソフトウェアは対話型セッションを終了し、sulogin プログラムを実行します。この時点では、入力はこの端末からだけ可能で、入力はコンソールデバイスから行われたかのように扱われます。そのため、「実行レベルの変更中に補助コンソールメッセージングを使用する」の説明のとおりに、sulogin プログラムにパスワードを入力できます。
次に、(補助) 端末から正しいパスワードを入力すると、補助コンソールは、対話型 sulogin セッションを実行し、デフォルトコンソールおよび競合する補助コンソールを使えなくします。つまり、その端末は実質的にシステムコンソールとして機能します。
この端末から実行レベル 3 または別の実行レベルに変更できます。実行レベルを変更すると、すべてのコンソールデバイスで sulogin が再び実行されます。終了したり、システムが実行レベル 3 で起動されるように指定すると、どの補助コンソールからも入力を行えなくなります。すべての補助コンソールはコンソールメッセージを表示するだけのデバイスに戻ります。
システムが起動する際には、デフォルトのコンソールデバイスから rc スクリプトに情報を入力する必要があります。システムが再び起動すると login プログラムがシリアルポートで実行されるため、別の対話型セッションを開始できます。そのデバイスを補助コンソールに指定していれば、コンソールメッセージはその端末に引き続き出力されます。ただし、端末からの入力はすべて対話型セッションに送られます。