Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

ICMP ルーター発見をオフにする

ルーターの信頼性の都合により、ホストに RDISC を使用させたくない場合があります。ホストにおいて、RDISC ではなく RIP の自動選択が確実に動作する場合は、ネットワーク内のルーター (特に RDISC を実行するもの) でも確実に動作しなければなりません。

RDISC を実行するルーターが他にないときに、Solaris ルーターを 1 つインストールすると、デフォルトの状態で、そのルーターに接続されるすべてのホストがそのルーターだけに依存することになります。そのネットワーク上のホストが他のルーターも使用できるようにするには、新しいルーターで RDISC をオフにします。

ICMP ルーター発見をオフにするための作業マップ

表 6-5 ICMP ルーター発見をオフにするための作業マップ

作業 

説明 

参照先 

ホスト上で ICMP ルーター発見をオフにする 

ホストの in.rdisc ファイルの名前を変更する

netmasks データベース」

ルーター上で ICMP ルーター発見をオフにする 

ルーターの in.rdisc ファイルの名前を変更する

「サブネット化とは」

ホスト上で ICMP ルーター発見をオフにする方法

  1. ホスト上でスーパーユーザーになります。

  2. ホストの /usr/sbin/in.rdisc ファイルの名前を /usr/sbin/in.rdisc.saved などに変更します。

  3. ホストを再起動します。

ルーター上で ICMP ルーター発見をオフにする方法

  1. ルーター上でスーパーユーザーになります。

  2. ルーターの /usr/bin/in.rdisc ファイルの名前を他の名前に変更します。

  3. ルーターを再起動します。