ダイヤルインサーバーを構成するには、/etc/passwd ファイルと /etc/shadow ファイルも編集する必要があります。
ダイヤルインサーバーへのログインを許可されている各リモートホストの各ユーザーについて、そのサーバーの /etc/passwd ファイルにエントリを追加する必要があります。リモートホストがダイヤルインサーバーを呼び出す場合、自分自身の UUCP データベースを読み、ユーザー名かユーザー ID をサーバーに渡すことで呼び出しを開始します。すると、サーバーは、/etc/passwd ファイルのユーザー情報に照らして確認します。
そのユーザーのパスワードが認証されると、サーバーは、PPP ホスト用の特別なシェルである /usr/sbin/aspppls にそのユーザーをログインさせます。サーバーは、この情報を /etc/passwd ファイルのログインシェルエントリから入手します。たとえば、図 23-1 の例の場合、ダイヤルインサーバー nubian の /etc/passwd ファイルには、次のようなエントリが入っています。
root:x:0:1:Super-User:/:/sbin/sh daemon:x:1:1::/: bin:x:2:2::/usr/bin: sys:x:3:3::/: adm:x:4:4:Admin:/var/adm: lp:x:71:8:Line Printer Admin:/usr/spool/lp: uucp:x:5:5:uucp Admin:/usr/lib/uucp: nuucp:x:9:9:uucp Admin:/var/spool/uucppublic:/usr/lib/uucp/uucico listen:x:37:4:Network Admin:/usr/net/nls: nomada:x:121:99:R. Burton:/:/usr/sbin/aspppls nomadb:x:122:99:T. Sherpa:/:/usr/sbin/aspppls nomadc:x:123:99:S. Scarlett:/:/usr/sbin/aspppls |
/etc/passwd パスワードについての詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。
/etc/passwd ファイル中の情報に加えて、/etc/shadow ファイルもサーバーへのダイヤルインを許可されている各エンドポイントマシンで使用するログイン名のパスワードに更新します。詳細は、『Solaris のシステム管理 (第 1 巻)』を参照してください。