ここでは、UUCP に関する一般的な問題を解決するための手順について説明します。
モデムや ACU で、適正に動作していないものがないかどうかを、いくつかの方法で検査できます。
uustat -q |
特定の回線を介した呼び出しを行い、その試行に関するデバッグ情報を表示します。
この回線は、/etc/uucp/Devices ファイルの中で direct として定義されていなければなりません (回線が自動ダイヤラに接続している場合は、コマンド行の終わりに電話番号を追加するか、デバイスを direct として設定する必要があります)。次のように入力します。
cu -d -lline |
line は /dev.cua/a です。
特定のマシンに接続できない場合は、Uutry と uucp を使用して、そのマシンに対する通信を検査できます。
/usr/lib/uucp/Uutry -r machine |
machine には、接続に問題のあるマシンのホスト名を指定します。このコマンドは次のことを行います。
Uutry を使用しても問題の原因が分からない場合は、次のように入力して、ジョブをキューに入れてみます。
uucp -r file machine¥!/dir/file |
file には転送したいファイル、machine には転送先のマシンを指定します。/dir/file には、相手のマシンのどこにファイルを転送するかを指定します。r オプションを指定すると、ジョブはキューに入りますが、転送は開始されません。
次のように入力します。
Uutry |
それでも問題が解決できないときは、ご購入先へお問い合わせください。デバッグ出力を保存しておいてください。これは問題の診断に役立ちます。
Uutry で -x n オプションを使用して、デバッグのレベルを増減することも考えてみてください。n はデバッグレベルを指定します。Uutry のデフォルトのデバッグレベルは 5 です。
デバッグレベル 3 では、接続がいつどのように確立されたかについての基本的な情報は提供されますが、転送自体について提供される情報は多くはありません。これに対して、デバッグレベル 9 では、転送処理に関するすべての情報が網羅されます。デバッグは転送の両端で行われるという点に注意してください。比較的大きいテキストについて 5 より高いレベルのデバッグを行いたい場合は、相手サイトの管理者に連絡して、デバッグを行う時期について同意を得てください。
特定のマシンと接続しようとすると障害が発生する場合は、Systems ファイルの中の情報が最新のものであることを確認してください。マシンに関する次の情報が、最新でない可能性があります。
UUCP のエラーメッセージには、ASSERT と STATUS の 2 つの種類があります。
プロセスが異常終了した場合は、ASSERT メッセージが /var/uucp/.Admin/errors に記録されます。この種類のメッセージには、ファイル名、sccsid、回線番号、およびテキストが含まれています。この種類のメッセージが出るのは、通常、システムに問題がある場合です。
STATUS エラーメッセージは /var/uucp/.Status ディレクトリに格納されます。このディレクトリ内には、ローカルコンピュータが通信しようとした各リモートマシンについて、それぞれファイルが作られます。これらのファイルには、試行した通信と、その通信が成功したかどうかについての状態情報が入っています。
次のコマンドを使用して、基本的なネットワーク情報を検査するために使用できます。